RSウィルス感染症

2017/03/12

乳幼児が感染しやすいRSウィルス、風邪との区別は可能?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

乳幼児が感染しやすいRSウィルス、風邪との区別は可能?

RSウィルスは、主に2歳までの乳幼児のほとんどがかかる感染症の一つです。RSウィルスに感染すると重症化することもありますが、単なる風邪とどのような違いがあるのか、専門家達に尋ねてみました。

生後5カ月のママからの相談:「単なる風邪との違いは?RSウィルスの特徴が知りたいです」

5カ月になる子どもがいますが、1歳未満の子どもがRSウィルスに感染すると重症化しやすいと聞き心配です。感染した時の症状等も調べましたが、普段から熱が出たりするので判別が難しいと感じました。早期にRSウィルスだと分かる症状はあるのでしょうか?また受診の目安は、症状が出てから何日後がいいでしょうか?(30代・女性)

乳幼児の約3割が重症化

RSウィルスは2歳までに100%の子どもが感染すると言われており、感染した乳幼児の約3割が重症化するとも言われます。呼吸器系への炎症が強いのが特徴で、症状が出たらすぐに病院を受診した方がいいでしょう。

RSウィルスは、乳幼児の場合3割程が重症化すると言われています。風邪の一種で、普通の風邪と同じく発熱・鼻水・咳等の症状から始まりますが「呼吸器系」への炎症症状が強く出るのが特徴です。咳が酷い・ゼーゼーといった呼吸をしている場合は、RSウィルス感染が疑われます。(看護師)
RSウィルス感染症は生後1歳までに半数以上、2歳までにはほぼ100%の割合で1度は感染する呼吸器の感染症です。風邪のような軽い症状から気管支炎や肺炎のように重篤なものまで様々で、乳幼児が感染すると重症化しやすく乳幼児突然死症候群の原因の一つとも考えられています。症状が出たら早めに受診して下さい。(産科看護師)

咳が激しく出る時は早めに受診

風邪と判断がつきにくいRSウィルスですが、激しい咳が出たり呼吸が苦しそうな場合は肺炎などの合併症を起こしている可能性もあるそうです。

ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸をしている場合は、気管支炎や肺炎を合併している可能性もあります。また、1歳以下で感染した場合は中耳炎を併発することもあるので、耳を触っているようなしぐさがある時は要注意です。(看護師)
生後6カ月までは、母体から免疫を貰っているため風邪にはかかりにくいです。そのため、6カ月以下で風邪症状が出た場合は「ただの風邪ではないかも?」と疑う必要があります。また、もしただの風邪だったとしても発熱で体力が消耗したり、鼻水・鼻づまりでおっぱいやミルクをしっかり飲めない場合もあるため、風邪の症状が出た時は早めに受診しましょう。特に咳が酷く呼吸状態が良くない場合は、直ちに受診して下さい。(看護師)
免疫が出来にくいので繰り返すこともありますが、回数を重ねると軽症で済む場合がほとんどです。感染経路は飛沫・接触感染で、潜伏期間は2~8日です。感染の有無は、病院で鼻の粘膜を綿棒で擦って調べます。症状は風邪と似ているため、自宅での判断は難しいと思いますが、激しい咳・肋骨の下が凹む陥没呼吸・水のような鼻水・ゼイゼイした呼吸等があれば、病院を受診した方が良いでしょう。(産科看護師)

激しい咳や苦しそうな呼吸がRSウィルスの特徴ですが、単なる風邪との区別はつきにくいようです。乳幼児は重症化しやすいため、気になる症状があれば早めに病院を受診した方が安心です。


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