RSウィルス感染症

2017/03/12

心臓疾患があるとRSウィルス感染で重症化しやすい?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

心臓疾患があるとRSウィルス感染で重症化しやすい?

RSウィルスは、2歳までにほとんどの子どもに感染すると言われる感染症です。慢性肺疾患や先天性心疾患を持つ乳幼児の場合、重症化を防ぐための薬が保険適用となるようですが、必ず接種が必要なのかとの相談に対し専門家達はどのように回答しているでしょうか。

1歳児のママからの相談:「心室中隔欠損症。シナジス注射は必ず接種した方がいいのでしょうか」

1歳の子どもがいます。出生時に心室中隔欠損(2mm程度)と心房中隔欠損(5mm程度)と診断されましたが、穴は小学生くらいまでには自然に閉じると医師に言われています。心臓疾患がある子はRSウィルスに感染すると重症化しやすいとのことで、0歳の時に医師の勧めもありシナジスを注射しました。2歳になるまでは医療保険で接種出来るようですが、今年も接種した方がいいのでしょうか?(30代・女性)

心臓や肺に疾患があれば重症化しやすい

RSウィルス感染症は、心臓や肺に疾患がある場合重症化しやすいといわれています。2歳までには100%の確率で感染すると言われているため、その期間は保険適用の措置が取られています。

RSウィルスは、ほぼ100%の子どもが2歳までに感染すると言われています。その年齢を考慮し、感染すると重症化する可能性のある子どもに対して、生後24カ月まで国がシナジスの接種を保険適用としているのでしょう。RSウィルスは、感染すると特に呼吸器系の炎症を起こします。循環器系と呼吸器系は切っても切れない関係にあるため、合併症が心配です。保険適用となる24カ月までは、シナジスの接種を受けた方がいいでしょう。(看護師)
RSウィルス感染症は、ほぼ100%の子どもが感染する疾患です。感染を繰り返したり、特に心肺に基礎疾患があれば重症化しやすいため注意が必要です。感染予防として、こまめに手洗いをする・流行時の外出は控える・おもちゃやおしゃぶりなど子どもが口にする物は清潔にして他の子と共用しないよう注意して下さい。(看護師)

流行時には月に1度の摂取が望ましい

シナジスはRSウィルスに対して唯一有効な薬剤で、流行時には月に1度の接種が望ましいとされています。自費だとかなり高額なため、保険が適用される期間中は受けておいた方がいいでしょう。

シナジスはかなり高額な注射ですし、RSウィルスが流行する期間は毎月接種が必要なので、費用面でもかなりの負担になると思います。毎月の接種は見ている方も辛いでしょうが、感染して致命傷となる合併症の発症を防ぐためにも、保険適用である時期は接種を受けた方が良いでしょう。(看護師)
シナジス注射は、RSウィルスによる呼吸器感染症の重症化を抑える薬です。感染予防ワクチンとは異なるため注射をしていても感染することはありますが、症状の重症化を防ぐことが出来ます。RSウィルスに対して唯一効果的な薬剤と言われており、かなり高額ですが流行時には月1回の注射が望ましいため、保険が適用されるのなら受けた方がいいでしょう。(産科看護師)

心臓や肺に疾患があるお子さんだと、RSウィルスに感染すると重症化しやすいようです。2歳までにほぼ100%の確率で感染するとも言われていますし、シナジス注射はかなり高額な薬でもあるため、保険適用期間中は積極的に接種した方が良いとアドバイスいただきました。


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