痙攣(けいれん)

2017/03/16

子どものけいれん発作時の対応の仕方。正しいのはどれ?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

子どものけいれん発作時の対応の仕方。正しいのはどれ?

熱性けいれんは、どのお子さんにも起こる可能性があります。小さいお子さんのいるご家庭では、いざという時に落ち着いて対処出来るよう準備しておくことが大切です。専門家のアドバイスを聞いてみましょう。

3歳児のママからの相談:「男の子はけいれんを起こしやすい?どのような対処をすればいい?」

3歳の男の子のママです。男の子は女の子に比べ、けいれんを起こしやすいと聞いたことがあります。私はシングルマザーで子どもと2人暮らしです。これから先子どもがけいれんを起こした場合、どのような対処をしたらいいのでしょうか?祖母からけいれんを起こした時は鼻と口の間を強く押さえ、口にタオルをくわえさせると良いと聞いたことがありますが、本当なのでしょうか?(20代・女性)

熱性けいれんは男女差がある?ない?タオルを口に入れるのはNG!

熱性けいれん発症の男女比については、専門家の中でも意見が分かれるようです。けいれん発作時に口にタオルをかませたり箸を入れたりする行為は、逆に子どもを傷つけてしまう恐れがあります。

熱性けいれんは生後半年から5歳までの幼児の10人に1人に起こり、男女差はありません。以前は舌を噛まないようにタオルをくわえさせたり箸を噛ませると言われていましたが、口の中を傷つけたり・歯を折ったり・呼吸がしにくくなるため、最近は口の中には何も入れません。鼻と口の間を押さえるとどういう効果があるのか分かりませんが、発作中は体を揺さぶったり顔を叩いたりして刺激するのはよくありません。(看護師)
熱性けいれんは男児・女児で比較すると、「男児:女児=2:1」と言われます(ただし、かなり議論のあるところです)。熱性けいれん時の対処法をご家族から伺っているようですが、タオル等を口に入れたり大声で声をかけたりするとその刺激でけいれんを長引かせることにもなるのでお勧め出来ません。(看護師)

子どもがけいれんを起こしたら、ママは安全の確保を!

けいれん発作時にママが気をつけることは、ケガをしないようにすることと気道を確保することです。特に、けいれんを起こした時に嘔吐した物が気道に詰まらないように気をつけます。けいれんの時間を測ることも、忘れないようにしましょう。

けいれんが起きたら服を緩め、周りの危険物を取り除いてください。首の下に丸めたタオルを入れ、気道を確保します。嘔吐があれば、顔を横に向け唾液や吐物で喉を詰まらせないようにしてください。発作が起きた時間を確認して、けいれんが治まるのを待ってください。けいれんが5分以上続く場合・すぐに次のけいれんが起こる場合は、救急車を呼んでください。(看護師)
熱性けいれん時の対処法は、とにかく発作を起こしているお子さんの安全を確保することです。熱性けいれんで後遺症が残るようなことは極まれであり、舌を噛むこともまず無いと言われています。けいれんが起きたらまずは周囲の危険物を取り除き、顔色が悪ければ衣類を緩めてください。ほとんどは2~5分程度で治まります。それより長く続く場合には、病院へ行きましょう。(看護師)

万が一熱性けいれんを起こした場合に備え、ママが正しい対処法を知っておくことが大切です。けいれん発作時にタオルを口にかませる方法は昔よく聞きましたが、これは危険が伴うので止めましょう。


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