溶連菌

2017/03/17

溶連菌感染症は検査無しでも診断可能?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

溶連菌感染症は検査無しでも診断可能?

溶連菌感染症は子どもに多い感染症の一つで、通常は病院で検査をして陽性反応が出ることで診断されます。しかし中には、検査をせず問診・視診だけで溶連菌と診断されることもあるようです。必ずしも検査は必要ないのかどうか、専門家に尋ねてみました。

溶連菌感染症についての相談:「視診だけで溶連菌と診断。検査しなくても分かるのでしょうか」

うちの子どもは喉がよく腫れ、大半はウィルス性の風邪と診断されますが、流行期には溶連菌と診断されたこともあります。これまで通っていた小児科で診断された際には、溶連菌診断キットを使っていましたが、現在のかかりつけの耳鼻咽喉科の先生は扁桃腺の視診だけで溶連菌の診断をします。溶連菌感染による咽頭炎の場合は、キットを使用しなくてもわかるような何か特徴的な見た目の変化が起きているのでしょうか?(30代・女性)

春から夏と冬に流行し、大人も感染する病気

溶連菌感染症は春から夏、そして冬に流行し、子どもだけではなく大人もかかる感染症です。大人だと比較的症状が軽めですが、子どもが感染すると辛い症状が出ることもあるため早めに病院を受診しましょう。

春から夏にかけて、そして冬と2回流行する時期があります。子どもだけでなく大人でも抵抗力が低下し、疲れが溜まっている場合は感染します。予防するワクチンは無いため、うがい・手洗いの励行、十分な栄養と休息をとることが感染予防となります。流行する季節や身近で感染者が出た場合は、マスクの着用が予防の一助となります。お子さんが溶連菌に感染したことが疑われる際には、(発熱や喉の痛み等)早めに病院を受診しましょう。(循環器内科看護師)

口腔内の発疹など特徴的な症状で判断出来ることも

風邪と区別がつきにくいこともありますが、喉の粘膜が真っ赤になる、舌にぽつぽつと発疹が出来るなど特徴的な症状で溶連菌と判断出来ることもあると看護師さんは説明しています。

溶連菌感染症の主な症状は、発熱・喉の痛み・身体や口腔内の発疹となります。発熱や喉の痛みだけでは風邪などの感染症と区別が難しいため、喉の粘膜を採取して検査をします。しかし、溶連菌感染症の発疹の出方は特徴的なので、症状を見慣れている専門医の中には喉の所見だけで溶連菌感染症と診断出来る医師もいます。(看護師)
溶連菌感染症では喉が赤くただれる扁桃炎の症状や、舌にぷつぷつと赤い発疹が出るイチゴ舌と呼ばれる症状が現れます。医師は、その溶連菌感染症の特徴的な症状で判断したのでしょう。(看護師)
溶連菌に感染した場合は、風邪にも似た症状が現れることがありますが、鼻水や咳はあまり出ずに高熱が出る等の特徴があります。キットを使わなくても溶連菌に特徴的な咽喉の所見があったため、溶連菌だと診断する要因になったのでしょう。(循環器内科看護師)

風邪かどうか疑わしい場合は検査をするのが一般的ですが、流行している時期や症状の現れ方によっては、喉の症状や発疹の出現など典型的な症状が認められる際には特に検査無しでも溶連菌感染症と診断出来ることもあるようです。抵抗力が弱っていると大人でも感染するため、日頃から手洗いうがいをきちんと行って予防に努めましょう。


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