B群溶血性レンサ球菌

2017/03/18

B群レンサ球菌の培養検査で陽性に…赤ちゃんは大丈夫?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

B群レンサ球菌の培養検査で陽性に…赤ちゃんは大丈夫?

妊娠・出産には様々な感染症のリスクがありますが、B群レンサ球菌もその一つです。B群レンサ球菌は常在菌ですが、出産時に胎児に感染することがあります。今回の相談者さんは検査で陽性となり治療中ですが、赤ちゃんに感染しないかと心配しています。専門家からはどんなアドバイスが送られたでしょうか。

プレママからの相談:「培養検査で陽性が出ました」

第1子を妊娠中ですが、35週の時にB群レンサ球菌の培養検査を行ったところ陽性でした。ネットで調べると、抵抗力が弱い子どもの場合は髄膜炎や敗血症などに感染する可能性があることを知りました。現在抗生物質を飲んで治療をしていますが、不安が大きいです。薬を飲めば、確実に菌を死滅させることが出来るのでしょうか?菌を死滅させることが出来たら、赤ちゃんに感染することはなくなりますか。また一度菌が死滅しても、再度感染することもあるのでしょうか?(30代・女性)

常在菌だが出産時に感染することも。感染しなければ成長に影響なし

B群レンサ球菌は人の身体のいたるところにいる菌ですが、出産時に赤ちゃんに感染することがあるようです。

B群溶血性連鎖球菌は特殊な菌ではなく、いたるところに見られる菌の一つです。しかし産道に存在すると出産の際に胎児に感染して重篤な感染症を起こしてしまうことがあるため、治療が必要になります。医師の指導のもと治療を受ければ、ほとんどの場合で問題となりません。(医師)
B群溶血性レンサ球菌は人体に存在する常在菌の一つで、通常は病原性を示しません。主に膣・肛門周囲に存在しており、出産時に産道を通ることで赤ちゃんにも感染することがあります。胎内感染すると、前期破水や早産を引き起こす場合もあります。(産科・婦人科看護師)

抗生剤の治療で感染リスクは4000分の1に軽減。赤ちゃんを信じて

抗生剤でしっかり治療出来たら、感染率は4000分の1まで抑えられるようです。たくさんのリスクを乗り越えてきた赤ちゃんの力を信じましょう。

赤ちゃんが感染すると、肺炎・髄膜炎・敗血症など命に関わるリスクがあるので抗生剤で治療します。医師の指示できちんと行っていれば、4000分の1まで感染の確率を抑えることが出来ると言われています。(産科・婦人科看護師)
確実に感染を防げるかと言われれば100%とまではいきませんが、妊娠して出産するまでには非常に数多くのハードルがあります。妊娠37週まで育っている時点で、B群溶血性連鎖球菌の何倍もリスクの高いハードルをいくつも乗り越えていることになります。心配するお気持ちはよく分かりますが、きちんと検査で見つかって最大限の予防策に努めていらっしゃいます。赤ちゃんの生命力を信じましょう。(医師)
出産時に感染のリスクがある場合は、抗生剤の点滴をしながら分娩に挑みます。このことで赤ちゃんへの感染を防げますし、感染を防げればその後の成長に影響ありません。妊娠中にB群溶血性レンサ球菌に感染しても帝王切開にはなりませんが、帝王切開になった場合でも赤ちゃんへの感染はありません。(産科・婦人科看護師)

B群レンサ球菌は出産時に赤ちゃんに感染することがあり抗生剤での治療が必要ですが、感染を防げれば成長に影響は出ないようです。赤ちゃんの生命力を信じて、治療に励みましょう。


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