体外受精の基礎

2017/03/23

なかなか成功しない顕微鏡受精、どこまで続ける?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

なかなか成功しない顕微鏡受精、どこまで続ける?

顕微鏡受精に5回挑戦したものの一度も成功していないという夫婦から、いつまで続ければいいのか諦めどころが分からないという悩みが寄せられています。目安としては何回くらいなのか、専門家の皆さんの意見を聞いてみましょう。

妊活についての相談:「顕微鏡受精の諦めどころ」

顕微鏡受精の諦めどころが分かりません。妻も35歳以上、卵管閉塞・子宮筋腫で、私も精子の状態が良くありません。顕微鏡受精での妊活に挑戦しこれまでに5回チャレンジしましたが、一度も成功していません。かかりつけのクリニックは、確認したことはありませんがこちらが止めますと言うまで顕微鏡受精を勧めてきそうな雰囲気です。少しでも可能性があるなら続けたいのですが、どこまで続けていいのか分かりません。目安を教えてください。(30代・男性)

平均的には3~5回で妊娠あるいはステップアップ

一般的には3回目までに9割が妊娠、3~5回で妊娠あるいは体外受精へステップアップして顕微鏡受精を卒業するという数字が示されています。これらを目安に、夫婦の考え方に基づいて続けるかどうか判断しましょう。

何回までという基準はありませんが、約60%が1回目で妊娠し、3回目までには90%が妊娠出来たというデータがあります。平均的に3~5回で妊娠、あるいは体外受精へステップアップされた方が多いようです。顕微鏡受精での妊娠の確率は30代前半で約43%・後半では約34%・40代になると10%以下になります。更に妊娠出来ても流産や先天性異常の発症率が高くなるため、ステップアップするなら少しでも早い方が良いです。(産科看護師)
顕微授精も決して安価ではないですし、経済的にどこまで負担出来るかは各夫婦で異なります。時間がかかっても治療を続けるのかどうかについては、お二人次第です。夫婦の年齢を考慮すると20%以上の確率はありますが、5回挑戦されていてたまたま妊娠出来なかったかもしれず、次行った時は上手くいくのかそうでないのかは判断しかねます。(内科看護師)

配偶者や医師とよく相談し、必要ならセカンドオピニオンも

不妊治療に伴う負担を考えると、漫然と続けていくわけにはいかないかもしれません。改めて夫婦でこれからのことを話し合い、医師ともコミュニケーションを取りながら必要であればセカンドオピニオンを求めましょう。

不妊治療には時間も費用もかかりますので、自身にあった治療法を見つけることが大切です。治療に不安があれば、セカンドオピニオンを考えましょう。もう一度、奥様や医師とよく相談してください。(産科看護師)
夫婦の時間を大切にしてこれから生きていくのか、もう少し治療を続けていくのかをきちんと話した方がいいかもしれません。選択することが難しいかもしれませんが、止めるという選択もあります。改めて奥様と相談して、決めることをお勧めします。(内科看護師)

顕微鏡治療に関して、平均的には3~5回で妊娠あるいは体外受精へのステップアップするのが目安となるようです。夫婦で改めてよく話し合い、方向性を決めましょう。医師ともよく相談し、必要ならセカンドオピニオンも考えると良いでしょう。


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