インフルエンザ

2017/03/24

子どもにインフルエンザの予防接種を受けさせる必要性とは?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

子どもにインフルエンザの予防接種を受けさせる必要性とは?

幼稚園や学校で集団生活を送るようになると、インフルエンザのような感染症にかかることも増えるため予防接種を検討するママも多いと思います。では、その効果や必要性はどの程度あるのでしょうか。ママからの相談に、専門家はどのように回答しているでしょうか。

4歳児のママからの相談:「子どもにインフルエンザの予防接種を受けさせるべき?」

幼稚園に通う4歳の子どもがいます。これまで子どもも私もインフルエンザに感染したことが無いため、インフルエンザワクチン接種の必要性がわかりません。しかし、幼稚園の半数は受けたようです。ネット等では予防接種は気休め程度で、型が当たる確率は宝くじ並みだとも目にします。費用も安くはありませんし、本当に必要なら他の予防接種のように補助が出るのではないでしょうか?(40代・女性)

予防だけでなく、重症化を防ぐ効果も

インフルエンザのウィルスは種類が多く変異も早いために完全に感染を防ぐことは出来ませんが、予防接種には重症化を防ぐという目的もあります。

インフルエンザは種類も多く変異が早いため、以前感染して抗体を持っていても予防接種を受けたとしても感染する可能性はあります。しかし、予防効果がない訳ではなく、感染した場合の重症化の確率が低くなるといわれています。そのため、インフルエンザの予防接種は感染しないようにすることと、重症化を防ぐという目的があります。(看護師)
厚労省は毎年予防接種を受けることを推奨していますし、WHOも予防接種が最も効果的な予防法としています。(産婦人科看護師)
ワクチンはその年に流行が予想されるウィルスを対象に作られ、予想と異なった型のウィルスが流行すれば予防接種をしても感染することもあります。しかし、最近はワクチンが改良されて混合ワクチンを接種するため、新型ウィルスでなければ予想が外れることは少なくなっています。(産婦人科看護師)

重症化のリスクも検討して

子どもが感染した場合、肺炎や気管支炎を起こしやすく、インフルエンザ脳炎を併発するリスクもあります。

国では、「予防医療」には保険が利かないことになっています。また、子どもの頃に受ける定期接種として定められている感染症は、予防接種により確実に抗体が形成され予防効果があることや、もし感染すると致命症となる危険性があるため「A類疾患」と定め、国の補助により予防接種が義務付けられています。(看護師)
1987年に発表された「前橋レポート」では「ワクチンには流行を阻止する効果はない」とされ、インフルエンザワクチンに対する過剰な不信感や行政の対応が適切でなかったことが報道されました。それを受けて1994年の予防接種法の改正の際に、定期接種から外され任意の予防接種になりました。(産婦人科看護師)
子どもが感染すると肺炎・気管支炎・中耳炎などを起こしやすく、インフルエンザ脳炎を合併して後遺症が残ったり命に関わる場合もありますので、よく検討してください。(産婦人科看護師)

インフルエンザの予防接種には、予防効果と重症化を防ぐという目的があります。任意で行うものですから、重症化のリスクなどもあわせてよく検討しましょう。


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