インフルエンザ

2017/03/24

防腐剤入りのインフルエンザワクチン、妊娠に影響は?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

防腐剤入りのインフルエンザワクチン、妊娠に影響は?

妊娠中はお腹の赤ちゃんの健やかな成長のため、体調管理に気を付けなければなりません。インフルエンザの予防接種を受ける妊婦さんも多いと思いますが、ワクチンに含まれる防腐剤の影響が気になるという相談がありました。専門家はどのように回答しているでしょうか。

プレママからの相談:「防腐剤入りのインフルエンザワクチンに不安があります」

現在妊娠中です。インフルエンザの予防接種が妊婦に有用とは知っていますが、防腐剤入りのタイプのワクチンに疑問があります。妊活中は防腐剤の含まれていないタイプを接種していましたが、熊本地震などの影響で防腐剤なしのワクチンが全製薬会社から出ないとニュースで知りました。防腐剤入りでも、妊婦には問題ないというのは本当ですか?病院によっては、元々妊婦にも防腐剤入りの物を打っていたそうですが不安です。(20代・女性)

極少量で体内に蓄積されず排出されやすい

インフルエンザワクチンには防腐剤入りのものと、防腐剤なしのタイプがあります。しかし含まれる量は極めて少なく、身体に吸収されることもないので胎児に影響はないと言われています。

インフルエンザワクチンは、2人用の場合には防腐剤が入っています。1人目に接種しその後すぐに2人目に接種しその後すぐに2人目に接種したとしても、開封してから接種までの時間が少なからず出来てしまうためです。(看護師)
地震の影響で製薬会社が被害を受け、防腐剤なしの物の流通が減ったことで、特に妊婦さんの間では心配の声が聞こえています。しかし、専門家によるとワクチンに含まれる防腐剤である「チメロサール(エチル水銀チオサリチル酸ナトリウム)」は極少量であり、身体に吸収されることもなく、胎児に影響が出る量ではないと言われています。(看護師)
インフルエンザワクチンには、微量のチメロサールという化合物の防腐剤が使用されています。チメロサールは、エチル水銀に由来する優れた殺菌作用を持つ防腐剤です。水俣病に起因するメチル水銀とは異なり、体内に蓄積されず排出されやすい特徴があります。(産婦人科看護師)

心配であれば医師に相談を

防腐剤(チメロサール)の安全性に問題はないそうですが、心配な場合は防腐剤なしのワクチンを希望している旨を病院に伝えてみましょう。

安全性は保障されていますが、水銀剤ということから、WHOは可能な限りチメロサールの量を減らし、代わりとなる防腐剤を開発し、将来的に完全に取り除くことに取り組んでいます。そのため、世界各国ともチメロサールの除去・減量に努めており、1回の予防接種あたりの水銀量はアメリカ環境保護庁が定める基準をはるかに下回っています。(産婦人科看護師)
1990年に発達障害や自閉症とチメロサールの因果関係が指摘されましたが、その後の研究で関連性は無いとされ、チメロサールの影響よりもインフルエンザに感染した時の方がリスクが高いとされています。(産婦人科看護師)
心配であれば、1回用のワクチンの接種を希望していると医師に相談し、接種を受けると良いでしょう。もしくは、防腐剤なしの予防接種をしていると広告を出している病院を、検索する方法もあるでしょう。(看護師)

インフルエンザワクチンに含まれる防腐剤は、極少量で体内に吸収されないようです。胎児に影響することはないそうですが、不安な場合は医師に相談してみましょう。


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