RSウィルス感染症

RSウィルスと風邪、見分ける有効な手段は?

風邪とよく症状が似ているRSウィルス感染症ですが、乳児が感染すると重症化すると言われています。集団生活の場での流行を防ぐにはどうすればいいか、有効な検査方法や対処法について専門家達に尋ねてみました。

RSウィルスについての相談:「保育園での感染拡大を防ぐため、出来ることはありますか?」

保育士ですが、先日担当している1歳未満の子どもがRSウィルスで入院しました。先に3歳の姉が発熱しましたが、その後弟も発熱してRSウィルスと診断されました。姉の方もRSだったのでは?と心配です。集団生活の場において疑われる感染症に関しては検査を受けて欲しいですが、こちらから受診を強制する訳にもいきません。RSウィルスの検査について、医師会等においてガイドラインのようなものはあるのでしょうか?(20代・女性)

風邪との区別は難しく2歳までに100%感染

RSウィルスは2歳までに100%が感染し、呼吸器系に強い症状が出るのが特徴です。検査は可能ですが、2歳以上は自己負担となっています。

RSウィルスは検査キットがありますが、感染の程度までは判別出来ないようです。また、重症化する危険性のある1歳以下の子どもは保険適応ですが、2歳以上は自己負担となります。(看護師)
RSウィルス感染症は、2歳までにはほぼ100%が感染すると言われています。症状は風邪と似ているため、検査をしないとRSウィルスかどうか見極めるのは難しいでしょう。流行のピークは11~1月で、インフルエンザ同様に鼻の粘膜を綿棒で擦って検査します。流行時期は38℃以上の熱がある、痰が出にくくゼイゼイした咳をしている、呼吸困難がある場合は感染を疑います。(産科看護師)
RSウィルス感染症は、飛沫・接触感染です。感染が疑われる子がいればなるべく接触を避け、症状が治まっても1~3週間は感染力が持続するため、出来ればしばらくお休みしてもらった方が良いでしょう。(産科看護師)

登園停止の規定は無い

RSウィルスに感染しても登園停止などの規定は無いため、RSウィルスが流行していることや重症化のリスクを保護者に注意喚起して感染拡大を防ぐしか無いようです。

病院は感染者が出た際に厚労省へ届け出る義務がありますが、RSウィルスは学校感染症に指定されていないため、登園・登校制限はありません。そのため受診や検査を強要することは出来ませんが、園内や周囲でRSウィルス感染が拡大していることや乳児のRSウィルス感染による重症化のリスク、普通の風邪との症状の違いや受診の必要性などを伝えて早めの受診を促すことも一つの方法です。(看護師)
消毒液に弱いウィルスなので、ドアノブやおもちゃなどはアルコールスプレーや除菌シートで除菌し、子どもが口にした物は水洗い後に消毒して下さい。基本的な感染予防は、感染者に接触しない・こまめな手洗い・マスクの着用です。検査の対象年齢は無いですが、2歳以下だとRSウィルスを念頭においた方がいいでしょう。重症化しやすい感染症のため、保護者には念のため病院で検査した方が安心だと伝えてもいいと思います。(産科看護師)

RSウィルスは風邪との区別が難しいため、知らない内に拡大してしまうようです。1歳以下の場合は保険適応ですし、保護者の方には念のため検査した方が安心だと伝えてみるのもいいでしょう。


2017/03/24

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