排卵日の基礎

排卵誘発剤を使い過ぎても大丈夫?

不妊治療の一環で、排卵誘発剤を使用する場合があります。排卵誘発剤を使うと、自力で排卵出来なくなるのではと不安に感じている女性から相談がありました。専門家は、どのように答えているでしょうか。

排卵誘発剤に関する相談:「排卵誘発剤を使うと、自力で排卵出来なくなるのではと不安です」

現在不妊治療中です。タイミング法でも人工授精でも、排卵誘発剤を使うことがあります。普段排卵は自力でするので補助的に使っているのですが、今後、誘発剤がないと排卵しなくなるのではないかという不安があります。現に3周期続けたあと排卵しない周期があったり、生理周期がズレたことがあります。誘発剤を使い過ぎて、自力で排卵できなくなることはあるのでしょうか?(30代・女性)

妊娠率を高めるために使われる、排卵誘発剤

自力で排卵していても、排卵誘発剤を使う理由について教えてくれました。

排卵誘発剤は、排卵障害や無排卵の場合に使用されます。また、タイミング法や人工授精の場合にも成功率を高めるために使用します。排卵誘発剤の目的は、卵胞を育てるホルモンの分泌を促進させて質の良い卵子を作ることです。薬の種類や個人差がありますが、排卵誘発剤では排卵率が70~80%、妊娠率が20~40%と高い結果が出ています。(産科・婦人科看護師)
自力で排卵している場合でも、刺激の弱い誘発剤で排卵を促すことがあります。自分で排卵しても、排卵した卵に空砲が多かったり、数などの状態が整っていないなど何らかの障害があり誘発剤を使うことがあります。その他自力で排卵が起こっていても、妊娠率を高めるために排卵誘発剤を使用することがあります。また顕微鏡授精や体外受精の場合も、状態の良い卵を採取する必要があるため誘発剤を使用することがあります。(看護師)

誘発剤の影響も否定出来ない

不妊症には様々な要因があり、無排卵が誘発剤の利用と関わっている可能性もあるようです。不安な点があれば、医師に相談するようアドバイスがありました。

排卵誘発剤の主な副作用には、多胎妊娠・卵巣過剰刺激症候群・子宮内膜が薄くなる・頸管粘液が減少する・長期に渡って使用すると妊娠しにくくなることがあります。相談者の方が誘発剤の服用後に無排卵になったのは、ホルモンバランスの乱れとも考えられます。副作用が出た場合は、薬を中止するか変更しなければなりません。薬に関して疑問に思うことや不安なことは、医師とよく相談してください。(産科・婦人科看護師)
不妊症の原因は、体内の問題や生活環境、食習慣、ストレスなど様々なことが考えられます。また多嚢胞性卵巣症候群では年齢が高くなるに従い排卵障害が進行して、排卵があった人でも徐々に排卵しなくなることがあります。治療法に疑問がある時は不安を抱えながらではなく、専門家に相談しながら治療を進めるようにしてください。(看護師)

排卵誘発剤は排卵障害の方に使用する他に、タイミング法などの成功率を高めるために使われることもあるようです。長期間排卵誘発剤を使うと、妊娠しにくくなることもあります。また、他にもストレスなど様々な要因が不妊症に影響します。不安や疑問はその都度医師や専門家に相談しましょう。


2017/04/01

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