顕微授精

顕微授精の培養室は病院によって違うの?選び方は?

不妊治療の病院探しにおいて、培養室の違いについて知りたいという声が寄せられました。顕微授精では大きな役割を担う培養室ですが、病院による違いや選ぶ際の基準について専門家の皆さんのアドバイスを見てみましょう。

妊活についての相談:「顕微授精における培養室の違いについて」

不妊治療が出来る病院を探していると、情報提示が様々で何も書いてないところから少し詳しく書いてあるところまで様々です。しかし、培養室については特に何も記載していないことが多いです。顕微授精を行うにあたり受精卵の管理や培養を行う培養室について、病院によって培養液や培養の仕方に大きな違いはあるのでしょうか?何を基準に病院を選べばいいのでしょうか?(30代・女性)

体外受精・顕微授精の流れと培養室

培養室では、胚培養士といわれる専門家が受精卵を培養します。通常の流れは同じですが、培養液や培養期間は病院や医師の方針により違いがあるようです。

通常の体外受精では、同じシャーレーの中で卵子と良質な精子を培養させて数時間~翌日まで受精を待ちます。精子の運動が充分でない場合や過去に受精に問題がある場合は、卵子に一つの精子を人工的に受精させる顕微鏡受精が行われます。(産科看護師)
培養液や培養期間は、機関や医師の方針によって異なります。分割が始まった初期胚を移植する場合と、胚盤砲まで待って移植する場合があります。培養を手がけるのは、胚培養士と言われる専門家です。培養室で、受精卵はガス濃度や温度・湿度など限りなく卵管の状態に近づけたインキュベータ(胚の保育器)の中で大切に保管されます。(産科看護師)

病院選びの判断基準は①通えるか②信頼できるか

公式サイトにどのようなことが書いてあるかよりも、通院しやすく信頼出来ることの方が大切です。培養室についての情報は確かに少ないかもしれませんが、設備や方法が極端に違うことはないため、病院選びの材料として大きなウェイトを占めることはなさそうです。

まずはその病院に通院するのが可能なのか、信頼できるのかという点で病院を選択しましょう。いくら腕が良い・成績が良いという理由で遠方の病院を選択しても、通院が難しくなってはストレスですよね。通うことが負担にならないかはポイントですし、問い合わせた印象でここの病院なら任せてもいいと思えるかどうかです。(内科看護師)

培養室は、ある程度の施設基準があります。設備に最新の機器などを取り入れていると謳っていなければ、あまり気にしなくていいと思います。方法についても、頂いた卵子と精子を授精させて培養するという流れにおいて施設で極端に違う方法を行っていることはないので、①通院可能か②信頼できるかの2点で選択されることをお勧めします。(内科看護師)

病院により培養液や培養期間に多少の違いがあるようですが、培養室は一定の施設基準を満たしているため、設備や方法に極端な違いはないようです。培養室についての詳しい情報よりも、通院しやすいか、信頼できるかの2点で病院を選ぶことをお勧めします。


2017/04/06

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