チョコレート嚢胞

チョコレート嚢胞が癌に?早期発見するためには?

卵巣にできるチョコレート嚢胞は、子宮内膜症の一種で患者数は近年増加傾向にあるようです。嚢胞が癌化する可能性について、また妊娠希望の場合はどのような手術を行うのかという質問に対し、専門家達が回答しています。

チョコレート嚢胞についての相談:「妊娠希望で手術は避けたいが、嚢胞ががん化する可能性はある?」

約8年前に、チョコレート嚢胞と診断されました。現在は5cm程の大きさになり、将来手術を考えるよう言われています。妊娠希望なので手術はせず経過を見ていますが、卵巣破裂を起こす可能性も高いと言われています。手術をしないと、卵巣癌になってしまうのではと不安です。卵巣癌の検査は、子宮内膜症があっても数値が高くなるために早期発見が難しいと言われます。確実に早期発見できる検査方法があれば、教えてください。(30代・女性)

嚢胞が10cmを超えるとがん化する可能性も

チョコレート嚢胞は良性であることがほとんどですが、大きさが10cmを超えたり40歳以上で発症した場合は癌化する可能性もあるようです。

通常チョコレート嚢胞は良性なので、癌化することは少ないです。但し、嚢胞が直径10cmと大きかったり、40歳以上で発症すると卵巣癌になりやすいと言われています。癌化した場合は転移などの問題も出てくるので、卵巣を摘出することがあります。卵巣が片側だけでも妊娠する可能性はありますが、確率は低くなります。嚢胞が肥大することもあるので、エコー検査などで定期的に検査してください。(内科看護師)
チョコレート嚢胞をはじめとした子宮内膜症は、ホルモンによって大きくなる可能性があります。チョコレート嚢胞を放置すると肥大化していきますし、10cmを越えると癌化するリスクも高くなります。(循環器内科看護師)

嚢胞部位のみの摘出手術などもある

妊娠を希望する場合は、嚢胞部位だけを摘出する手術法が取られることもあるようです。卵巣癌の早期発見については、定期的に超音波検査やMRIで検査することが推奨されています。

治療法には、手術療法や薬物療法があります。妊娠を希望する場合は、腹腔鏡手術で嚢胞部位を摘出する方法もあります。癌を早期発見するためには、超音波検査やMRIなどで定期的に検査します。(内科看護師)
超音波検査は、嚢胞内部の状態や大きさなどを簡単で手軽に測定できます。しかし嚢胞の状態をしっかり把握するためには、超音波検査に比べると費用は高くなりますがMRIの方が良いでしょう。(内科看護師)
妊娠したい気持ちは大変理解できますが、チョコレート嚢胞が原因で不妊になるケースも存在します。また、手術をすることで妊娠率が上がるという報告もあります。担当の医師に、手術をすることのメリット・デメリットについてしっかり説明してもらってはいかがでしょうか。(循環器内科看護師)
おっしゃる通り卵巣癌は見つけにくいのですが、検査を受けても無駄ということはありません。定期的に検査を受けることが、早期発見につながります。(循環器内科看護師)

通常チョコレート嚢胞は良性ですが、大きさが10cmを超えるものは癌化するリスクが高くなるので注意が必要です。手術については、医師から納得いくまでしっかり説明を受けましょう。また、嚢胞がどの程度大きくなっているか定期的に検査することが、卵巣がんの早期発見につながります。


2017/04/10

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