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マイコプラズマ陽性だけどマイコプラズマとは限らない!?

マイコプラズマの検査で陽性が出たものの、必ずしもマイコプラズマとは言えないと医師から説明されて混乱している相談者さん。いったいどういうことなのでしょうか。専門家の皆さんの説明を聞いてみましょう。

ママからの相談:「マイコプラズマの検査の正確性について」

2歳5カ月の息子が、マイコプラズマ肺炎で2週間入院し治療していました。入院当初は気管支肺炎と診断されていましたが、翌朝検査で「マイコプラズマが陽性だけど、マイコプラズマは検査すると陽性になる子が多いから必ずしもそうとは言えない」と医師から説明がありました。結局原因は特定出来ず退院しましたが、今になっても医師の説明が理解出来ません。マイコプラズマの検査は正確性がないということでしょうか。(30代・女性)

確定診断が難しい場合もある

多くの病院で行われている血液の抗体検査では、陽性が出るまで時間がかかること、子どもは長期に渡って陽性が出る場合があること、健康でも抗体を保有している場合があることなどから、感染していても陰性が出たり、陽性が出てもいつの感染かわからない場合があるようです。

マイコプラズマ肺炎は身体診察において肺炎を疑うような呼吸音を発さないため、胸部レントゲンで診断します。しかしそれでも確定させることが難しく、多くの病院では血液によるマイコプラズマIgM迅速抗体検査が行われます。マイコプラズマに感染すると血液内にIgM型の特異抗体が作られ、この検査で陽性か陰性かで感染の確認をします。(産科看護師)
IgM迅速抗体検査で陽性が出るのは、発症してから約1週間後です。初診の際に検査しても陰性のことが多く、成人の場合は感染していても陰性になることがあります。子どもの場合は、感染後長期にわたって陽性が出続けることもあります。現在の感染なのか、過去の感染なのか判断出来ない場合もあります。また、マイコプラズマに感染した既往のない人でもマイコプラズマに対する抗体を持っている場合もあります。これら検査の限界があることから、医師は本検査の結果のみでは確定診断しなかったのでしょう。(産科看護師)

確定方法はあるが現実的でないことも

退院の頃にもう一度検査する、他の検査方法を組み合わせるなど確定診断をする方法はあります。しかし、現実にはそこまで検査することはあまりないようです。

国内のほとんどの病院では、1度しか検査をしないことが多いようです。確定診断をするには、回復した時期の2週間後に再検査をする必要があります。初回の検査と2回目に受けた検査を比べた上で、判断しなければなりません。しかし、症状が治ったあとにあえて検査をする病院は少ないです。(看護師)
正確に診断するために咽頭ぬぐい液を使った検査があり、発症初期から病原体の検出が可能と言われています。マイコプラズマは確定診断が難しいため、このような検査を組み合わせて行います。(産科看護師)

マイコプラズマの検査として採用されている血液の抗体検査では、陰性でも感染していることがあったり陽性でもいつの抗体か分からなかったりと確定診断を下すのが難しいようです。検査を2回する、他の検査を併用するなど確定させる方法はありますが、現実にはそこまで行わないことが多いようです。


2017/04/14

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