腰痛

2015/04/03

妊娠中の辛い腰痛。湿布を使用しても問題ない?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

妊娠中の辛い腰痛。湿布を使用しても問題ない?

お腹が大きくなるにつれ、妊婦さんを悩ませるのが辛い腰痛です。ゆっくり湯船に浸かったりして体幹部を温めても改善しない場合、湿布薬を貼っても赤ちゃんへの影響はないのかどうか、看護師さんたちに尋ねてみました。

妊婦さんからの相談:「妊娠後期の腰痛。湿布の使用は赤ちゃんに影響する?」

妊娠後期に入り腰や背中が毎日痛みます。何をするにもお腹をかばって行動するため、腰や背中が筋肉痛のような状態に感じます。お風呂で温めたり妊娠中でも可能なストレッチはしていますが、改善されません。痛み止めの内服はよくないとわかっていますが、湿布であれば妊娠中でも問題ないでしょうか。問題ないのであれば、貼るタイプと塗るタイプ、どちらがよいですか?(20代・女性)

妊娠中の腰痛の原因は2種類

妊娠中の腰痛は、女性ホルモンによるものと姿勢からくるものと2種類があるようです。ホルモンが関係している場合妊娠後期になれば改善されるはずですが、姿勢からくる腰痛であれば、できるだけ腰に負担をかけないよう楽な体勢をとることが大切です。

妊娠中の腰痛の原因は、女性ホルモンのリラキシンの分泌によるものと姿勢によるものがあります。リラキシンは赤ちゃんが産道を通りやすくするためのもので、妊娠7カ月以降から分泌量が停滞するため、ホルモンの影響なら妊娠後期になると改善されるでしょう。(産科看護師)
姿勢からくる腰痛は、お腹が大きくなるにつれ骨盤や腰椎も前に突き出てしまうため、背中の筋肉が後方に保とうとして腰痛が起こります。大きいお腹で背中をまっすぐ保つのは困難ですが、椅子に座ったり横になる時はクッションや抱き枕を使い、なるべく姿勢を正し、楽な体制を保ちましょう。軽い運動は続けて行い、妊婦用骨盤ベルトなどで腰を固定すると痛みが軽減されると思います。(産科看護師)

湿布薬の成分に注意!

湿布薬の中にはケトプロフェン、インドメタシンという成分が含まれるものがあり、胎児に悪い影響を与える可能性があります。湿布薬の使用に関しては、医師や薬剤師に相談した方がよいと看護師さんは説明しています。

鎮痛剤は、血管を冷やし炎症を抑えて筋肉の痛みを和らげますが、ケトプロフェンという成分が血管を縮小させるため、胎児が肺高血圧症や胎児動脈管収縮を起こし悲しい結果になったケースがあります。同様にインドメタシンも、羊水過少症や動脈管開存症などのリスクがあると添付文書に記載があります。市販のものは薬剤師と相談したり「妊婦には注意」など表記のあるものは避け、できれば主治医に安全な湿布を処方してもらってください。また飲み薬もありますので、主治医や薬剤師に相談しながら痛い時だけ1日に1~2回程度の使用なら問題ありません。(産科看護師)
消炎鎮痛剤は、炎症が周囲に広がらないよう血管を収縮させて炎症物質を閉じ込める働きがありますが、胎児には動脈管という命網のように重要な血管があり、その血管が閉じると心臓が止まってしまうこともあります。強力な血管収縮作用がある消炎鎮痛剤の使用で、胎児に影響が出たという症例が報告されているため、貼るタイプ塗るタイプどちらも必ず産婦人科医や薬剤師に相談してください。(内科看護師)

湿布薬の成分によっては妊婦さんが使用できないものがあるので、医師や薬剤師に相談した方がよいでしょう。大きなお腹では難しいですが、日頃からできるだけ姿勢を正す工夫をして、腰にかける負担を少なくすることが大切です。


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