腸重積

2017/04/16

放置すると開腹手術になることも。赤ちゃんに起こる腸重積症

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放置すると開腹手術になることも。赤ちゃんに起こる腸重積症

何らかの原因により小腸の終わりに位置する回腸が大腸の中に潜り込むことがあります。腸が潜り込むと激しい痛みが生じるだけでなく、血流が途絶えて壊死する可能性もあります。今回は、腸重積症について解説します。

腸重積症とは?

腸重積とは、腸が腸の中に潜り込んでしまうことです。小腸の末端部分である回腸が、大腸の中に入り込むことが多いです。世代を問わず発症しますが、特に生後6カ月~2歳までの乳幼児に多く見られる病気です。腸管から返ってくるはずの血液の流れに障害が発生します。赤ちゃんの状態がぐったりし、やがて顔面蒼白や血便等の症状が現れます。早急な処置が必要です。

発症から24時間経過すると開腹手術が必要

腸重積症は急に起こります。一度腸の中に潜り込んでしまった腸は自然に元通りになることはなく、どんどん奥に入っていきます。腸が奥に入り込むと、その部分の血液が止まり壊死します。症状は急に起こるものの激しい痛みを伴うため、早めに発見できれば肛門から食塩水や空気を入れて圧力をかけることで潜り込んでしまった部分を押し出して正常な状態に戻せます。

しかし、圧力をかけても症状が改善しない場合や発症から24時間以上経過した場合は開腹手術が必要になります。単に腸が腸の下に潜り込んでいるだけの場合は、潜り込んだ腸を引き出すことで症状の改善が見込めます。しかし、血液が止まり壊死している箇所がある場合はその部分を切除し、つなぎ合わせる必要があるため回復にも約2週間かかります。

見逃さないで!腸重積症のサイン

腸重積症は放置すると手術の必要が出てくるため、できるだけ早い段階で見つけることが大切です。赤ちゃんが腸重積症になると、以下の症状が現れます。該当する項目がある場合は、すぐにかかりつけの医師に相談しましょう。

(1)一度飲んだミルクや母乳を吐き出す
腸が潜り込み消化作用に障害が現れるため、一度飲んだミルクや母乳を吐き出すことがあります。吐き出した場合はお腹を触り、しこりがないか確認してください。

(2)お腹にしこりがある
腸が腸の中に潜り込んだ場所は、しこりのようにコロコロしています。お腹を触ってみてしこりがある、また、しこりを刺激すると赤ちゃんが泣きだす場合は腸重積症の可能性が高いです。

(3)粘血便が出る
粘液と血液が混ざる便のことを、粘血便といいます。腸重積症になると、腸管の細い血管が破れ血液が腸内に滲出し便に血が混ざります。

腸重積症の原因は未だ判明されていません。症状は急に現れることが多いため、いつもと赤ちゃんの様子が違わないか上記の腸重積のサインを参考に、日ごろからこまめにチェックしましょう。


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