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子どもの心因性の腹痛

子どもの腹痛は便秘によるものが多いといわれていますが、必ずしも原因が特定できるわけではありません。原因が特定できない場合、考えられるのが心因性による腹痛です。今回は、子どもの心因性の腹痛について解説します。

子どもの腹痛

子どもの一般診療のうち、約5~10%は腹痛の症状を訴えるといわれています。子どもの腹痛には以下の特徴があります。

(1)年齢により痛みの訴え方が異なる
上手く言葉で痛みを表現できない場合や、勘違いにより違う部位の痛みだと訴えることがあります。意識的に症状を大げさに言ったり、軽く言うこともあります。

(2)病原が腹部になくても腹痛を訴える場合がある
喘息の発作の初期症状として腹痛を訴えるなど、腹部に病原がなくても腹痛を生じることがあります。

(3)急性腹症の場合は進行スピードが早い
大人に比べ、虫垂炎、腸重積症などにより生じた腹痛は、進行スピードが早いです。腹膜炎や腸の壊死に発展することもあるため、かなり注意が必要です。

子どもに多く見られる心因性の腹痛

子どもの腹痛で考えられる原因は、以下の通りです。

◆便秘
◆急性胃腸炎
◆かぜ症候群
◆心因性腹痛
◆反復性腹痛
◆腸重積
◆虫垂炎
◆アレルギー性紫斑病

このうち未就学児から中学生までに起こりやすいのが、心因性の腹痛です。心因性というのは簡単にいうとストレスによるということです。心因性の腹痛には、以下の特徴が見られます。

・登園前・登校前にお腹が痛くなる
・休日や放課後など遊んでいる間に腹痛が起こらない
・検査しても原因が見当たらない

心因性の腹痛の対処法

心因性の腹痛は発熱や下痢、嘔吐を伴わず、安静時に治まるようであれば急いで病院を受診しなくても大丈夫です。腹痛を繰り返す場合は心因性以外の原因が考えられるため、一度かかりつけの病院を受診してみましょう。心因性腹痛は緊急で手術を要するような腸疾患、感染性胃腸炎などの診断が当てはまらない場合にはじめて診断されるものなので、病院を受診しないと診断されません。

子どもは大人と違い、ストレスを抱えていても上手く言葉で伝えられないことがあります。まずは親子間のコミュニケーションの機会を十分に確保してみてはいかがでしょうか。


2017/04/16

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