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2017/05/01

風邪だと自己判断せずに!子どもの脳炎の分類と症状

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風邪だと自己判断せずに!子どもの脳炎の分類と症状

脳炎は脳に炎症が起きる病気で、日本脳炎や単純ヘルペスウイルス脳炎、急性脳炎などがあります。脳炎は、細菌やウイルスに感染することで脳に炎症が起きる病気です。今回は、子どもの脳炎の分類と症状について解説します。

脳炎の種類

脳炎は、次のように分類されます。

(1)単純ヘルペスウイルス脳炎
重い急性脳炎の1つで、側頭葉と大脳辺縁系に炎症が起きることが多いと言われています。
幻覚、異常行動などの精神症状、失語症、運動失調、脳神経麻痺などが出現し、多くはけいれんから意識障害へと進行します。

(2)日本脳炎
蚊を介して日本脳炎ウイルスに感染することで発症します。最悪の場合死亡したり、後遺症が残ることもあります。

(3)インフルエンザや風疹、麻疹などに伴う急性脳炎

(4)プリオン病(特定のタンパク質が原因で発症する病気)

(5)自己免疫性脳炎
特定の感染症の発症やワクチンの接種後に、脳と脊髄の神経組織を包む組織層が身体の免疫系に攻撃されて脳炎を起こすことがあります。サイトメガロウイルスや単純ヘルペスウイルスなどの感染症が原因となることもあります。

脳炎の症状

症状がどのように現れたのか、観察しておくことが大切です。細菌性髄膜炎やウイルス性髄膜炎、単純ヘルペスウイルス脳炎では発熱、頭痛、意識障害やけいれん等の症状が急性に起こります。また、結核性や真菌性の髄膜炎は発症が急性より緩やかに起こり、数週間の経過となります。

脳炎が進行すると、けいれんを繰り返したり深い意識障害を起こすことがあります。そのため、体温や脈拍、呼吸、血圧等の管理が必要になります。これはバイタルサインと呼ばれるもので、意識障害の有無とは関係なく、脳炎になったら毎日測定し管理します。

脳炎の検査と治療

脳炎の症状が現れている場合は、MRI検査で脳を調べます。MRIを利用出来ない場合はCT検査を行うことがあります。CT検査は、脳炎と似た症状を伴う脳卒中や脳腫瘍等を否定するのに役立ちます。

脳炎を起こしていると、脳脊髄液に白血球か赤血球、もしくはその両方が含まれます。また、脳脊髄液に抗体が増加します。脳脊髄液中の抗体の増加が血液中の抗体の増加よりも大きい場合、脳炎と診断されます。
脳炎を起す病原体に対し有効な薬剤を、点滴か内服で投与します。検査で病原体を特定する前に治療を開始することもあり、原因を特定後に必要に応じて治療法を変更します。


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