血便

2017/05/01

便秘が原因で起こる子どもの痔の治療方法

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便秘が原因で起こる子どもの痔の治療方法

子どもが排便痛を訴えたり、排便時に痛がる場合、切れ痔を起こしている可能性があります。切れ痔は治療をしなければ悪化するので、早めに治療を開始することが大切です。今回は、便秘が原因で起こる子どもの痔の症状と治療法について解説します。

子どもの痔

肛門の粘膜や皮膚は柔らかいため、硬い便を排泄する際に切れることがあります。こうして生じた肛門の裂け目のことを、切れ痔といいます。傷は比較的早く塞がりますが、排便の度に肛門の粘膜が避けると、次第に裂け目が深くなって炎症を起こします。この状態は痛みを伴うため、排便を嫌がるようになります。その結果、便が更に硬くなり、排便痛が強くなったり出血が起こります。また、肛門の裂傷と炎症が繰り返されると、裂け目の周りにイボのようなものが生じます。これは、皮膚が盛り上がって生じたものです。生後7カ月~4歳頃までにみられることが多く、女児の方が痔になりやすいといわれています。

痔の治療

肛門の粘膜に生じた傷を治すには、軟膏を使用します。また、作用が比較的弱い下剤を使用して、柔らかい便が出るようにコントロールします。この治療でイボも自然に消失していきます。しかし、切れ痔の原因である便秘を改善しない限り、何度でも繰り返します。

子どもの便秘の原因

子どもは、次のような先天性の病気が原因で便秘になることがあります。

(1)ヒルシュスプルング病
直腸や肛門の神経節細胞が欠如しており、便秘や腸閉塞になる病気

(2)鎖肛
肛門が十分に開かず、スムーズに排便することができなくなる病気

体質や生活習慣が原因で起こる便秘を機能性便秘といい、次の3つに分類されます。

(1)弛緩性便秘:腸の働きが鈍くなることで便秘になります
(2)痙攣性便秘:腸が過敏になることで便秘になります
(3)直腸性便秘:便意を我慢することで次第に便意を感じにくくなり、直腸に便がたまり便秘となります

これらは、食事が変化したりトイレトレーニングを始めた時などに起こりやすいです。また、小学校への入学など、精神的な変化も関係しています。

<まとめ>
日ごろの生活習慣を整えて便秘を解消することが、痔の予防になります。子どもは生活習慣や精神面の変化、食事の変化などが原因で便秘をしやすくなります。また、先天性の病気が原因でスムーズに排便できなくなり、便秘を起こすこともあります。痔は排便痛を伴うため、便秘の悪化を招き悪循環に陥ります。


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