血便

腸の一部を切除する手術が必要になる腸重積症

腸重積症とは、腸の中に腸が入り込む病気で、2歳以下の男児にみられることが多いようです。 中へ入り込んだ腸は締め付けられるため、十分な血液が行き渡らなくなり、いずれ壊死します。腸重積症を起こすと嘔吐や腹痛、血便などの症状が現れます。今回は、2歳以下で発症することが多い腸重積症の症状と治療法について解説します。

腸重積症の原因

腸重積症は腸に分布しているリンパ組織が腫れ、その部分が腸の中へと入り込むことで起こります。また、小腸のポリープやメッケル憩室(腸管の一部が袋状になっている箇所)などが原因で腸重積症を起こすこともあります。

腸重積症の症状

腸重積症を起こすと、腸管が圧迫されることで細い血管が破れて出血します。その血液が便に混じるため、血便が出ます。時間が経過すると食物が腸管を通ることができなくなり、吐き気や嘔吐などの症状が現れます。また、腸が腸の中に入り込んだ段階から一定の間隔で腹痛が繰り返されます。腹痛が起きていない状態では、顔色が悪くぐったりとしていることが多いです。

腸重積症の検査

腹部を触診した際にソーセージのような塊に触れたり、超音波検査やレントゲン検査で腸重積症の所見が認められた場合に診断されます。

腸重積症を発症後、24時間以内に造影剤を肛門から注入します。圧を加えると、高確率で腸管を元の状態に戻せるといわれています。また、造影剤の代わりに空気を入れる場合もあります。腸重積を解消できない場合は、開腹手術をして腸を元の状態に戻します。しかし、腸に血液が流れない状態が長時間続いて腸の一部が壊死した場合は、その部分を切除することになります。切除後は、正常な腸管同士を繋げる処置を行います。開腹手術は子どもの身体に負担をかけるため、腸重積症を早期に発見することが大切です。

<まとめ>
腸重積症は腸の中に腸が入り込む病気で、長時間この状態が続くと腸の一部が壊死する恐れがあります。そうなる前に腸重積症を発見して、早期に治療を受ける必要があります。早期に発見できれば、肛門から造影剤や空気を注入して腸重積を解消できます。一定間隔で起こる腹痛や嘔吐などの症状が現れた場合は、すぐに病院を受診しましょう。


2017/05/02

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