腹部膨満

2017/05/03

子どもでも発症することがある腸閉塞

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子どもでも発症することがある腸閉塞

腸閉塞は腸が閉塞する病気で、嘔吐やお腹の張りなどの症状が現れます。乳幼児でも発症する可能性があるので、様子に異変がみられた場合は迷わず受診してください。今回は、子どもでも発症する腸閉塞について解説します。

腸閉塞とは

腸閉塞とは、腸の一部が狭くなったり腸の働きが低下することなどが原因で、お腹の張りや吐き気などが起こる病気です。激痛が持続する場合と、強い痛みと弱い痛みが繰り返される場合があります。腸閉塞が悪化すると腸の内容物が逆流し、嘔吐物に便の臭いが混ざることがあります。

腸閉塞の原因

腸閉塞には次のような種類があります。

(1)機械的腸閉塞
腸の捻じれや腸管内部の腫瘍などが原因で起こる腸閉塞です。開腹手術後に起こり得る腸管の癒着や大腸がんや胆石などが原因で起こる腸の血流障害のない単純性腸閉塞と、腸の血流障害を伴う複雑性腸閉塞があり、これは腸重積やヘルニアなどが原因です。腸重積とは腸の中に腸が入り込む病気で、特に乳幼児が発症しやすいといわれています。ヘルニアとは、元の場所から逸脱することをいい、腸の場合、腹腔外である皮膚の下へはみ出る現象のことを指します。

(2)機能的腸閉塞
腸のぜん動運動が起こらなくなることで、腸の内容物を排泄できなくなります。開腹手術後の神経麻痺や脳疾患、強いショックやストレスなどが原因で起こる麻痺性腸閉塞と、胆石や虫垂炎、尿路結石などが原因で腸管の一部が麻痺するけいれん性腸閉塞があります。

腸閉塞の治療法

腸閉塞が原因で血流障害が起きている場合は、緊急手術が必要になります。血流障害が起きていない場合は、絶食して胃腸を休め、点滴などで栄養と水分を補います。腸が強く張る場合は、鼻から胃腸へ管を通して内容物を取り除くことがあります。排便やおならがみられれば内容物が通過できる状態まで回復したと考えられますが、腸の癒着や腸重積については自然に治らないため、再発する可能性があります。何度も腸閉塞を起こす場合は、手術が必要になります。

腸閉塞は自然に治ることはありません。子どもに腸閉塞の症状が現れた場合はすぐに受診が必要です。激しい症状が現れている場合は、救急車を呼びましょう。


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