関節痛

2017/05/04

発症時期に応じて現れる症状が異なる伝染性単核症

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発症時期に応じて現れる症状が異なる伝染性単核症

伝染性単核症は、ヘルペスウイルスの一種であるEBウイルスにより引き起こされる感染症です。感染者のくしゃみや咳などの飛沫にEBウイルスが含まれており、それらが喉の粘膜に付着することで感染します。今回は、伝染性単核症の原因と症状、治療法などについて解説します。

伝染性単核症の症状

伝染性単核症は、発熱や喉の痛み、リンパ節の腫れが主な症状です。EBウイルスに感染した年齢により、症状が異なります。乳幼児がEBウイルスに感染した場合、症状が現れないことが多いです。青年や成人が感染した場合は、倦怠感が1週間ほど続き、その後38℃以上の高熱と喉の痛みが1~4週間持続します。他に扁桃炎やイチゴ舌、発疹などを伴う場合があります。発熱前に筋肉痛や頭痛などが現れることもあります。また、発疹や肝臓、脾臓が腫れることがあります。

伝染性単核症の進行

伝染性単核症は自然に治る病気ですが、稀に進行して重症化する場合があります。上記の症状が2カ月以上持続し、急性肝炎による黄疸や重症な扁桃炎が起こると呼吸困難を合併したり、脾臓の破裂や心臓の筋肉に炎症が起こる心筋炎、心臓を覆う心膜に炎症が起こる心膜炎など生命に危険が及ぶことがあります。また、顔面神経麻痺や無菌性髄膜炎など神経症状を引き起こす病気を合併することもあります。

伝染性単核症の治療

伝染性単核症そのものを治療することはできませんが、発熱や喉の痛みなどの症状を抑える対症療法として、消炎鎮痛剤を処方する場合があります。また、重症の扁桃炎による気道閉塞の予防や、神経症状、心筋炎などを改善するためにステロイド剤を投与することもあるようです。

症状が落ち着いても、EBウイルスは体内に残ります。EB ウイルスは、ヘルペスウイルスの仲間で、実はごくありふれたウイルスで す。誰でも体の中に持っています。そのため、病気や心身の変化などが引き金になり再活性化することがありますが、症状が出ることは稀です。


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