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2017/05/05

発熱の原因が不明な場合は細菌性尿路感染症であることも

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発熱の原因が不明な場合は細菌性尿路感染症であることも

子どもが排尿時に痛がる場合は、細菌性尿路感染症の可能性が考えられます。細菌性尿路感染症とは、尿を作る腎臓、尿を溜める膀胱、尿の通り道の尿道に細菌感染が起きる病気です。今回は、子どもの細菌性尿路感染症について解説します。

細菌性尿路感染症とは

それぞれの部位に感染した場合に、以下の症状が現れます。

(腎盂)腎盂腎炎
腎臓の尿の出口である腎盂が細菌に感染し、発熱や背部痛などの症状が現れます

(膀胱)膀胱炎
膀胱に細菌が感染し、排尿痛や残尿感などの症状が現れます

(尿道)尿道炎
尿道に細菌が感染し、排尿痛が現れます。

子どもの場合は症状を明確に伝えることができず、感染が尿路全体へと拡大することが多いため、まとめて尿路感染症と診断することが多いようです。細菌性尿路感染症は、原因菌に効果がある抗生剤を投薬することで治療できます。尿検査をせずに風邪と診断して抗生物質の投薬で早期に治療してしまうと、再発してしまいます。

細菌性尿路感染症の原因

尿道口からの大腸菌が尿の通り道を上り腎盂へと侵入することが原因であることが多いです。逆行性(上行性)感染といい単純性尿路感染症の原因のうち95%を占めます。残りは泌尿器に関連したリンパ節に細菌が感染し、リンパ液に乗って腎盂まで達するものです。また、体の別の場所での感染が血液にのって腎盂にたどりつくこともあります。女児は男児と比べて尿道が短いため、尿路感染症を引き起こしやすいです。男児も陰茎の包皮が剥けていないため、亀頭と包皮の間に細菌が溜まって尿道口から侵入しやすいです。

風邪と誤診されることがある

子どもが細菌性尿路感染症を発症しても、症状が発熱のみの場合があります。尿検査を行わずに風邪と判断して抗生物質を投与すると、発熱の原因が不明のまま熱が下がる場合があります。しかし、風邪と思い再発予防を怠ると、繰り返し発症して腎臓に負担をかけ、腎機能の低下を招きます。

子どもの細菌性尿路感染症は、おむつに付着した便に含まれる大腸菌が尿道口から侵入することで引き起こされます。おむつを替える時に便が外陰部に入らないよう、膣側から肛門に向けて拭きましょう。また、排便の度にシャワーで洗い流すのも効果的です。


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