おりもの

黄色いおりものが出るのはストレス?病気?色ごと体の状態

ストレスフルな生活が体調に影響を与えることは、少なくないようです。今回は30代の女性からの相談です。仕事でストレスが溜まると、黄色いおりものが出て腹痛に悩まされると言っています。何が原因なのでしょうか。専門家に聞いてみました。

おりものについて30代女性からの相談:「黄色いおりものが出る時にお腹が痛みます」

仕事でストレスが溜まると黄色いおりものがたくさん出て、腹部も痛みます。軽い痛みの時もあればぎゅっと子宮の入り口辺りを摘ままれているような感覚になり、座り込みたくなるくらい激しい痛みの時もあります。ストレスのない時は、透明か白っぽいおりものが少し出る程度で痛みもありません。体重が32㎏なのですが、痩せ過ぎも影響しているのでしょうか?検査も8年前に受けたきりで、何かの病気ではと不安です。(30代・女性)

ストレスは免疫機能を低下させる。おりものは体調を知るバロメーター

ストレスによって身体の免疫力は低下するため、その影響で腹痛やおりものに変化が起きているようです。

ストレスが加わると私たちの身体は免疫力が低下するため、感染を引き起こしたのかもしれません。その症状として、腹痛を自覚されているのでしょう。問題のないおりものは、無色透明から白色です。黄色いおりものの状態は、デリケートゾーンで何らかの細菌感染を起こしている疑いがあります。(循環器内科看護師)
過度なストレス・睡眠不足や低体重は、身体の免疫機能を低下させます。そのため、あらゆる細菌に対する抵抗力が低下して感染するリスクが高まります。おりものは女性ホルモンであるエストロゲンの分泌により変化するため、女性の体調を知るバロメーターになります。(看護師)

黄色いおりものや腹痛は婦人科系のトラブルの可能性が…病院を受診して

婦人科系のトラブルにより、黄色いおりものや腹痛が起こることもあるようです。症状が続くなら、病院を受診しましょう。

黄色いおりものや腹痛が続く・不正出血がある・おりもののにおいが強いなどの場合、早めに専門医の診察を受けましょう。黄色っぽいおりものに加えて腹痛がある場合、なんらかの細菌性感染症やそれに伴う子宮内膜炎や卵管炎などの骨盤内炎症疾患といった婦人科系のトラブルが起こっている可能性もあります。おりもののにおいは、いかがでしょうか。生臭いにおいがする場合は、細菌性膣炎などの可能性も考えられます。(看護師)
体重が32㎏ということで、身長が分らないと痩せ過ぎかどうか評価できませんが、成人女性の平均的な身長や体重から推察すると痩せすぎかもしれません。痩せていることで免疫力が下がることはありますが、体重だけでは判断しかねます。普段からバランスを意識した食事や運動、十分な休息や睡眠を取っていれば大丈夫だと思います。次回黄色いおりものが出た場合は、婦人科の診察をお勧めします。(循環器内科看護師)

ストレスは身体の免疫力を低下させ、おりものにも影響を与えます。痩せ過ぎかどうかは身長や生活習慣との関係もあり、一概には判断出来ないようです。

黄色いおりものは性病の可能性もある?

性病の例

正常なおりものは一般的に白色or薄いクリーム色をしており、ショーツなどに付着して時間が経つと黄色く変色します。また、空気に触れることで甘酸っぱい匂いがしますが、この状態であるのであれば性病の可能性は低いと考えられます。
黄色いおりものが分泌される際に性病の疑いがあるのは、かゆみや悪臭を伴う場合です。黄色いおりものに次のような症状が伴う場合は、性病の可能性を考え、早急に産婦人科の診察を受けることをおすすめします。


●黄色いおりものの量が増え、膣の入り口周辺にかゆみがある
→非特異性膣炎が疑われる

●濃い黄色(濃褐色、緑色)のおりものに悪臭が伴う
→トリコモナス膣炎が疑われる

●膿のような濃い黄色のおりものが分泌される
→淋菌感染症、化膿性雑菌の感染が疑われる

性病の検査に対して「精神的なハードルが高い」「検査が痛くないか心配」といった不安を抱く女性は多いと思います。
しかし、おりもの異常を調べる検査は「専用の綿棒で膣内のおりものを採取する」という、心身への負担が少なく、痛みもないものです。検査自体も数分で終わりますので、安心して検査に臨みましょう。
なお、採取したおりものは培養検査に回され、検査結果はおおよそ1週間程度で判明します。

かゆみが伴う場合の原因

黄色いおりものにかゆみが伴う場合は、前述の通り「非特異性膣炎」や「トリコモナス膣炎」「淋菌感染症」などが疑われます。それぞれ、感染する原因は以下の通り異なります。


●非特異性膣炎
非特異性膣炎は、大腸炎や寄生虫などに感染することで発症します。女性は、肛門と膣の入り口が隣接しているため、肛門周辺に存在する大腸菌に感染するリスクが高く、非特異性膣炎を発症しやすい傾向にあります。
非特異性膣炎は、排泄後の拭き取り方でも感染、発症率が異なることも知られます。トイレ後にトイレットペーパーで「後から前」に拭き取ると、肛門周辺の大腸菌が膣の入り口に付着し感染するリスクが上昇しますので、正しい拭き方である「前から後」を徹底しましょう。

●トリコモナス膣炎
トリコモナス膣炎は、主に性交渉によって感染しますが、他にも便器や浴槽、医療機関の検診台、タオルなどが感染経路となるケースも見られます。そのため、性交渉がない女性でも感染する可能性があります。

●淋病感染症
淋病感染症の感染経路は、主に性交と性交類似行為となります。また、トリコモナス膣炎と同様に、タオルからの感染例も報告されています。
淋病は粘膜から離れると数時間で感染性を失う弱い筋ですが、性行為による感染率は約30%と高いため、性交渉時はコンドームなどを使用した感染予防が重要となります。

おりものの色で体調を知る

おりものの色は、女性の身体のSOSを知らせるサインにもなります。おりものに次のような色、特徴が見られる場合、性感染症や子宮・膣の病気の恐れがあります。いつもとおりものの状態が異なると気付いたら、早めに婦人科の診察を受けることをおすすめします。


●白の場合
おりものが白く、カッテージチーズや酒粕、豆腐のくずのようにボロボロとした形状である場合は、頸管炎やカンジタ膣炎などが疑われます。

●ピンクまたは赤褐色の場合
おりものがピンク、または赤褐色の場合、子宮体がん、子宮頸がん、子宮筋腫など、子宮の病気が疑われます。また、性交時の出血によっておりものがピンクに染まることもあります。

●茶褐色の場合
茶褐色のおりものが分泌される場合は、おりものに血液が混じっている可能性が考えられます。不正出血や老人性腟炎などが疑われますが、悪臭を伴う場合は子宮体がんなどの可能性もあります。

●緑の場合
おりものの色が緑色で悪臭を伴う場合は、クラミジア感染症や淋菌感染症、子宮頸管炎などが疑われます。これらの病気の場合は、おりものの量が増えるケースも多く見られます。

おりものの量が多くなった、匂いが臭い場合は?

量が多くなる原因

おりものの分泌量は、女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量に比例して増減します。そのため、エストロゲンの分泌量が増加する排卵期にはおりものの量が増えるのが正常です。
ここで気をつけたいのが、おりものの量は疲労やストレス、体調不良によっても増えることがある点です。ストレスや体調不良によって身体の抵抗力が低下すると、膣や子宮の環境が変化し、雑菌が繁殖しやすくなる場合があります。こういった時も、おりものの量が急に増えるなどの異変が起こりやすくなります。

匂いがきつくなる原因

おりものの匂いは個人差がありますが、明らかな悪臭が伴う場合は病気の可能性があるので要注意です。例えば、腐敗臭がする場合はタンポンやコンドームの取り出し忘れだけでなく、トリコモナス腟炎などの感染症、子宮体がん、子宮頸部がんなどの疑いがあります。
おりものの匂いには個人差がありますが「いつもと明らかに異なる匂いがする」「臭いの度合いが強くなった」といった異変を感じたら、自己判断で流さず、すみやかに婦人科を受診することを強くおすすめします。

おりものが黄色いままなど、異常を感じた場合

おりものの状態には個人差がありますが、基本的に正常なおりものは「白っぽく半透明、少し酸味のある匂い」といった特徴があります。これは、おりものに膣内の乳酸桿菌が分泌する乳酸が含まれていることによります。
この「正常なおりものの特徴」から明らかに外れた色、匂いのおりものが確認される場合は、膣や子宮などに何かしらの異常が生じている可能性や、淋菌感染症などの性病の疑いが考えられます。
おりものの変化は身体のSOSサインであるケースが多いため、異常を感じた場合は早めに婦人科で診察を受けるようにしましょう。また、この受診時に基礎体温表を提出することで、医師はより詳しく受診者の心身の状態を把握することができます。
日々おりものの状態を確認し、基礎体温の記録を続けることは、多くの病気や感染症の早期発見に繋がることを、ぜひ覚えておきましょう。


2018/10/29

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