栄養不足

2014/08/06

妊娠中は生ものを食べちゃダメって本当なの?!好きなものを我慢するのはストレスになってしまいます。

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

妊娠中は生ものを食べちゃダメって本当なの?!好きなものを我慢するのはストレスになってしまいます。

妊娠中は生ものの摂取は控えて下さいと、産院からアドバイスを受けることも多いのではないでしょうか?お寿司や生ハムのサラダなど、普段からよく好んで食べる人は「生もの禁止!」と言われると、とても辛いですよね。 何故妊娠中は生ものを控えた方がいいのか、その理由について助産師さんが説明して下さっています。

妊婦さんの悩み:「妊娠中の生もの禁止で、大好きなお刺身や生ハムなどが食べられなくてストレスになりそうです・・・。」

現在6カ月の妊婦さんですが、妊娠中の生もの摂取禁止で大好きなものがほとんど食べることができなくて、ストレスになってしまいそうだと言っています。本当に生ものは食べてはいけないのか、またその理由は何なのかについて知りたいようです。

現在妊娠6カ月です。妊婦用の雑誌に「食べ物はよく加熱して食べること。母体には影響が無くても胎児に影響が出る場合がある」とあったので、お刺身やサンドイッチの生ハム・スモークサーモン・フレッシュチーズなどは食べないようにしています。しかし、元々お刺身やスモークサーモンやチーズが好きな事もあり、食べられるものの選択肢が狭まりストレスになります。本当に妊娠中は生ものは避けた方が良いのでしょうか?もし摂取が可能だとしたら、どのくらいの量なら許容範囲なのかも知りたいです。(20代・女性)

妊娠中は母体の免疫力が低下!そのため通常よりも食中毒などにかかるリスクが高くなってしまいます。

妊娠中はお腹の赤ちゃんを守るために、ママの免疫力が下がってしまいます。そのため普段なら食べても問題のないものでも、食中毒にかかるリスクが高くなってしまうという理由から、妊婦さんの生ものの摂取は控えるようにと言われています。

妊娠中は、お腹の赤ちゃんのためにお母さんの免疫が弱くなるため、妊娠前より食中毒などになりやすいことから、妊娠中の生ものの摂取は出来る限り避けた方が良いといわれています。(助産師)
妊娠中の生ものですが、出来る限り避けた方が良いといわれています。妊娠中は、お腹の赤ちゃんのためにお母さんの免疫が弱くなります。そのため、妊娠前より食中毒などになりやすいのです。妊娠中に生ものの摂取などで食中毒になった場合、嘔吐や下痢によって電解質バランス・栄養バランスが崩れて胎児の発育に影響したり、また下痢により子宮が刺激され切迫早産になるなどのリスクがあります。(助産師)
食中毒は食べる量とは関係ありませんので「どのくらいの量なら食べてもいいのか」の質問には「なるべく食べない方がいい」という回答になってしまいます。特に夏場は食中毒が増える時期ですので、加熱したものを召し上がった方が安心でしょう。(助産師)

妊娠中にトキソプラズマに初感染すると、お腹の赤ちゃんに悪影響を与える可能性があります。

生ものにはトキソプラズマという寄生虫が存在しており、妊娠中にトキソプラズマに初感染すると胎児に悪い影響を与える恐れがあるとされています。妊娠中の感染する時期により生まれてくる子供の障害の程度は様々で、気づかないくらい軽度のものから死に至るものまであります。 妊娠前に感染しており抗体をもっていれば問題ないのですが、トキソプラズマに関してはまだまだ認知度が低く、事前に抗体の有無について検査をする人は少ないのが現状です。

妊娠中は母体の免疫力が低下しますので、生ものの摂取によりトキソプラズマなどの感染症にかかりやすくなります。トキソプラズマは妊婦が初めて感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、胎児に悪影響を与える可能性があります。(助産師)
トキソプラズマは初感染が妊娠後期になればなるほど、胎児への移行はしやすいのですが、胎児の体や防御機能がすでにでき上がっている時期なので障害も軽くなるといわれています。しかし妊娠初期に初感染した場合は流産や胎児死亡などの原因になり、生まれてからも、脳や眼の病変のために発達が遅れたり視力に障害が起こったりすることや、 黄疸・肝臓や脾臓の腫れ・皮下出血などの症状が出ることもあります。(助産師)
トキソプラズマの感染を予防するには、生もの・生肉を避けることは勿論ですが、加熱不十分な肉でも感染するリスクがありますので、肉は中心部の赤みがなくなるまでしっかり火を通すことが大切です。(助産師)

妊娠・出産経験のある看護師さんたちは実際にどうしていたの…?

食中毒やトキソプラズマのリスクを考えると、生ものはまったく食べない方がよいの?でも大好きなものを全く口にしないというのは、とてもストレスがたまりそう…妊娠経験のある看護師さんたちは、実際にどのようにしていたのでしょう?

私自身、妊娠中、たま~に食べるお寿司やサーモンはとてもおいしかったです。何でも理由をしっかり知った上で、我慢なり、ストレスのない程度に少しだけいただく分には自己責任ですので、よいのではないかと思います。(助産師)
とはいえ、実は私もお寿司は大好きでして。妊娠中は普通に食べていました。あとは自己責任になってしまいますね。ただし、魚の食べすぎには注意しましょう。特にマグロなどには「水銀」の含有量が多く、食べすぎると胎児に影響するといわれています。厚生労働省のホームページを見ると、妊婦の魚の適正摂取量を説明してくれていますので、ご参照頂ければと思います(助産師)

妊娠中はママの免疫力が通常に比べて低下しているために、様々な感染症にかかりやすいことから、生ものの摂取を控えるように言われているようですね。しかし大好きなものを全く口にしないということでは確かにストレスが溜まってしまいます。何故控えなければいけないのかという理由をしっかりと理解した上で、自己責任でたまに食べるぐらいはいいのではないかと助産師さんは言っています。


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