授乳量

肥満が心配。粉ミルクを薄めて飲ませてもいい?

母乳もミルクの栄養も、基本的に大きな差はないようです。しかし、ミルクの場合は飲ませ過ぎる傾向があり、乳児の肥満を心配するママもいます。肥満が心配な場合、ミルクを薄めて飲ませても良いのでしょうか。専門家に聞きました。

0歳児のママからの相談:「粉ミルクが好きで太ってしまった娘。ミルクを薄めて飲ませても?」

生後8カ月になる娘のことです。母乳の出が良くなかったため、早期に母乳育児を諦めて粉ミルクに切り替えました。すると、今までそんなにお腹が空いていたのかと思う位にぐびぐびと哺乳瓶で粉ミルクを飲み出し、ミルク缶に記載された量を超えて毎日飲んでいます。母乳を満足にあげられなかった罪悪感もあり、欲しがるだけミルクをあげてしまった結果、気付いたら娘はブクブクに太ってしまいました。このまま体重が増え続けてしまうことが心配です。ミルクを薄めて飲ませるのは、あまり良くないのでしょうか?(30代・女性)

ミルクだけではなく離乳食をすすめることも

専門家は、ミルクを薄めて飲ませることは積極的には勧めていません。薄めたミルクを飲ませ続けると、赤ちゃんの体調に影響する危険性もあるようです。一時的に薄めたミルクをあげるにせよ、お子さんは8カ月ですのでミルクに頼り過ぎるのではなく離乳食も推奨されています。

8カ月の赤ちゃんのミルクの一日量の目安は、1回200mlを4~5回といわれています。まだミルクや母乳からの栄養摂取が必要な時期ですので、決められた配分で与えてください。下痢をしている場合は薄めることもありますが、それ以外は規定の配分を守りましょう。腹持ちの関係から一時的には薄めることもありでしょうが、継続して薄めることは避けましょう。栄養摂取方法を、ミルクから離乳食へ積極的にすすめていくことも必要です。(看護師)
肥満を防ぐためにミルクを薄める方もいるようですが、過剰に薄めたミルクを継続して飲ませ過ぎると電解質のバランスが崩れて低ナトリウム血症や水中毒を起こす危険性があります。かといって、既定通りの量をあげると栄養過多になることも懸念されます。ミルクの飲み過ぎが気になるのでしたら、離乳食を勧めてください。生後8カ月では、1日に2回の離乳食でドロドロの物~柔らかい形のある物を少しずつ与えてください。ただ、これだと腹持ちがよくないこともありますので、お子さんの様子を見ながら離乳食をどんどん進めていっても構いません。成長には個人差があり、乳児にダイエットは必要ありません。今後よく動くようになり身長が伸びれば、体重が追いつかないこともあります。(看護師)

体重が増え過ぎる場合は、一度小児科で相談を

生後8カ月の乳児の体重が増え過ぎた場合、肥満だけではなく運動機能の発達にも影響を与える可能性があります。大幅に体重をオーバーしている場合は、一度医師に相談してみましょう。

ミルクの量の増減は、離乳食の摂取量を見ながら考えます。ミルクの量と時間を守った上で、スープや果汁などミルク以外の物を与えてみるのも良いでしょう。8カ月の女の子の体重は、6.5~9.5㎏です。これからハイハイが始まり運動量が増える時期でもあり、それまで太っていたにせよ体型バランスが戻ることが期待出来ます。基準となる体重を大幅に上回る場合は、ミルクのあげ方や離乳食を変えてみるのも一つの方法です。運動量が増えてもご飯のあげ方を変更しても体型に変化が見られないようであれば、小児科を受診することをお勧めします。(看護師)

ミルクをたくさん飲んでくれるのは嬉しい反面、太るのも気になります。8カ月ですので、今後はミルクよりも離乳食に重点を置いても良いようです。ミルクを薄めて飲ませることは、電解質のバランスが崩れてしまうため長期的に薄めることは避けましょう。


2017/05/02

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