扁桃腺

7歳の息子の扁桃腺が腫れやすい。摘出した方がいい?

扁桃腺は、病原菌から身体を守る免疫システムの一つですが、扁桃腺の炎症が原因で高熱が出ることがあります。子どもが扁桃腺炎で高熱を繰り返す場合、扁桃腺炎の摘出手術が必要でしょうか。専門家に聞いてみましょう。

7歳児のママからの相談:「よく扁桃腺が腫れて熱が出ます。扁桃腺の摘出手術を受けた方がいいの?」

7歳の息子は、よく喉から風邪を引きます。喉が少しイガイガし始めると、熱が急に出ることも多々あります。扁桃腺が腫れやすいようですが、大きな病気は今までしたことはありません。夫の父は、若い頃に頻繁に扁桃腺が腫れて熱を出していたようですが、扁桃腺の手術後高熱をあまり出さなくなったようです。息子もいずれは扁桃腺の手術が必要になるのでしょうか?どこも悪くなくても、熱が出やすいという理由で手術をするべきですか。(30代・女性)

扁桃腺炎の程度と頻度を観察して

扁桃腺の過剰な免疫反応は、高熱の原因になることがあります。扁桃腺炎の程度や起きる頻度は、摘出手術が必要かどうかを考慮する上で必要な情報です。

扁桃とは、口の中のリンパ組織で免疫系を司っています。異物が侵入すると白血球がその物質を認識し、周囲に指令を出して一斉に攻撃します。免疫反応が過剰に起こるタイプの方は、扁桃が腫れて高熱が出て扁桃炎を起こしやすいです。手術については、経過を見ながら主治医の先生とよく相談して決めたほうがいいでしょう。(医師)
扁桃腺からの発熱(=急性扁桃炎)を繰り返しているので、「習慣性扁桃炎」かと思われます。手術をするかどうかの決め手は、急性扁桃炎の「重症度」及び「発症頻度」の二つに集約されます。基本的に急性扁桃炎からの発熱は、小学校高学年になるにつれ治まってきますが個人差もあります。これまでの経過を照らし合わせて、かかりつけの先生と相談されることをお勧めします。(小児科専門医)

扁桃腺炎を繰り返すことのデメリットを考える

扁桃腺炎で度々高熱が出ると、学校を欠席しなければならなかったり合併症にかかるリスクもあります。手術をするか否かは、これらのデメリットを考慮することも必要です。

扁桃腺炎で炎症があまりにも強く内服の抗生物質だけでは治療が困難な場合、主病巣である扁桃腺を摘出すると重篤になることを避けられます。頻繁に急性扁桃炎を繰り返す場合、その都度数日間で治癒するとはいえ高熱が出たり喉の痛みも強く大変辛いため、学校も休まなければなりません。学校を休む頻度が高い場合は、学業に支障を来すこともあり得るでしょう。こうした主観的な症状や社会的なデメリットを回避する目的で、手術を行う方もいます。(小児科専門医)
扁桃炎自体は、治療で症状は抑えられます。しかし、ちょっとした風邪の時にも高熱が出やすくなりますし、場合によっては腎臓や心臓に合併症を起こすこともあります。(医師)

子どもが扁桃腺炎で度々熱を出す場合、扁桃腺の摘出手術を考える必要があるかもしれませんね。手術の適応に関しては、扁桃腺炎の程度や頻度を考慮し、医師とよく相談しましょう。


2017/05/03

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