扁桃腺

2017/05/05

扁桃炎で6回入院した2歳児・・・何が原因?予防策は?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

扁桃炎で6回入院した2歳児・・・何が原因?予防策は?

扁桃炎になりやすい子もいれば、そうでない子もいます。今回は、これまで6回も扁桃炎で入院した2歳の男の子のママからの相談です。なぜこんなに頻繁に発症するのか、母親として出来ることはないかと悩む相談者に専門家からはどのような回答が寄せられたでしょうか。

2歳児のママからの相談:「繰り返される急性扁桃腺炎、原因は?」

2歳の息子は、生後2カ月で初めて入院しました。その後の経過は良く普通に過ごしていたのですが、6カ月の時に扁桃腺に膿がつき扁桃炎で入院しました。それから2歳になるまでに、扁桃炎での入院を6回経験しました。熱がなかなか下がらないので紹介状を出され、大きな病院を受診すると即入院でした。今までの子育てと特に変わることなく同じようにしているつもりですが、なぜこの子はこんなにも入院が多いのか不思議です。喉に膿がつく原因は何なのでしょうか?母親の私がしてあげられる予防策があったら、教えていただきたいです。(30代・女性)

扁桃は病原菌と戦う「前線基地」。扁桃腺の完全予防策はない

扁桃は免疫系を司る部位で、過剰に反応すると扁桃炎が起こります。繰り返す子とそうでない子がいる原因は分かっておらず、完全に予防する方法はないそうです。

扁桃とは、口の中のリンパ組織で免疫系を司っています。異物が入ってくると白血球がその異物を認識して、まわりに指令を出して一斉に攻撃を行います。そうした免疫反応が過剰に起こるタイプの方は、扁桃が腫れて高熱が出る扁桃炎を起こしやすいです。(医師)
扁桃は、空気中に存在する病原菌と戦う「前線基地」ともいえるほど非常に重要な部位です。扁桃に膿が付くのは、ある意味正常な免疫反応です。確かに中には何度も扁桃炎(=扁桃に膿が付く)を繰り返すお子さんもいますが、なぜ繰り返すお子さんとそうでないお子さんがいるのかは遺伝的なものや体質的なものもあるものの完全には明らかになっていません。そのため、100%予防できる方法はないのが実情です。(小児科専門医)

風邪の予防法が効果的。繰り返すなら手術をした方が良いことも

風邪の予防法は、扁桃炎にも有効です。手洗いとうがいを励行し、場合によっては扁桃腺の摘出も選択肢の一つです。

一般的な風邪予防(手洗い・うがい)や、食事をしっかり食べて体力をつけることは効果的です。まずは、それらを実践してください。通常は小学生低学年以降になれば急性扁桃炎になりにくくなりますが、あまりにも症状が強かったり何度も繰り返すようでしたら手術で扁桃腺を摘出する方法もあります。状況に応じて、かかりつけの先生にご相談ください。(小児科専門医)
治療をしたら扁桃炎自体の症状は抑えられますが、ちょっとした風邪でも高熱が出やすくなります。場合によっては、腎臓や心臓に合併症を起こす場合もあります。あまりに繰り返す場合には、手術を受けた方が良いこともあります。経過を見ながら、主治医の先生とよく相談してください。予防としては、一般的な風邪の予防と同じで手洗いとマスクを徹底することです。(医師)

扁桃炎は、免疫反応が敏感な子に起こりやすいようです。完全に予防することは難しいですが、手洗いうがい・マスクの着用など風邪の予防策は効果的です。頻繁に繰り返す場合は、手術をした方が良いケースもありますので主治医とよく相談しましょう。


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