哺乳瓶

赤ちゃんが哺乳瓶で飲まない理由は?上手な飲ませ方、保育園での注意点

毎日子育てをしていると、悩みは尽きないものです。今回取り上げるのは、哺乳瓶拒否についてです。それまで母乳だけで育っている赤ちゃんだと、お腹が空いていても哺乳瓶で飲むことを拒否することがあります。
ママの仕事復帰で保育園に預けるようになるときなどに「哺乳瓶で飲まなかったらどうしよう」と心配するママは少なくありません。保育園の入園前に「哺乳瓶で飲めるようにしておいてください」といわれる場合があります。また、母乳の量が少なくなってきて、粉ミルクも合わせた混合栄養に切り替えようという場合や、自分の体調が悪いとき、用事で家族に預けて外出しなければならないときに哺乳瓶嫌いだと、ママは心配になることでしょう。そこで、上手な飲ませ方や保育園での注意点について紹介します。

混合育児についての相談:完全母乳から混合へ。無理なく移行するためには?

今まで完全母乳で、哺乳瓶から飲んだことがない場合でも、意外にも哺乳瓶も好きで、すんなり飲む子どももいます。まずは哺乳瓶で飲ませてみましょう。
反対に赤ちゃんが哺乳瓶で飲むことを拒否したら、どこに問題があるのかを考えてみましょう。乳首に違和感があったり、解凍した母乳の温度が適温ではなかったり、粉ミルクの味が苦手だったり、赤ちゃんによってそれぞれ違います。拒否するときは、焦らず少量ずつでも十分なので、哺乳瓶に慣れて飲めるようにチャレンジしていきましょう。また、お出かけの後で喉が渇いているときや空腹時など、タイミングをみてミルクを飲ませてみるのもよいでしょう。あるいは、外出時などいつもと環境や雰囲気が違うことも、飲むきっかけになるかもしれません。

どうしても飲まない場合の水分補給

赤ちゃんが哺乳瓶に慣れるまでに時間がかかることがあります。そのうち慣れてきますが、それまで何も飲ませずに放っておくわけにもいきません。
赤ちゃんは汗をかきやすいですので水分不足には気をつけましょう。離乳食前の赤ちゃんが母乳もミルクも飲めないとなると、水分どころか赤ちゃんの成長と活動に欠かせない栄養も摂れないことになります。ですから、たとえ白湯や麦茶など母乳やミルク以外の飲み物を飲んでくれたとしても、それだけで長時間過ごさせることはできません。また、離乳食が始まっている赤ちゃんでも、始めたばかりの時期やまだあまり離乳食を食べないというときには、必要な栄養のほとんどを食事でなく母乳やミルクから摂る必要があります。
赤ちゃんが水分不足になっていないかどうかのサインは、おしっこの状態です。いつもよりも色の濃いおしっこが出ていないか、あるいは回数が少なくなっていないかを観察しておきましょう。当然ですが、水分不足になっている場合は無理に哺乳瓶であげることにこだわらず、いつも通りおっぱいをあげましょう。それでも水分不足のサインがみられる場合には、病院で相談してください。

スプーンやストローマグ、スポイトなど試すのもおすすめ

哺乳瓶で飲めなくても、他の方法だと飲めることもあります。月齢によって赤ちゃんの口の発達具合が違うので使える道具は異なるものの、哺乳瓶以外の道具に挑戦するのもおすすめです。哺乳瓶以外のカップなどに直接口をつけておっぱいやミルクを飲ませることを「カップフィーディング」といいます。スプーンやおちょこ、薬杯のような小さなカップは新生児でも使えます。災害時には水がなくて哺乳瓶やストローマグ、スポイトなどは衛生的に使うことができません。そんなときにカップフィーディングができると、便利で安心です。「カップフィーディング」と検索すると動画でも見ることができるので、参考にしてみてください。ストローやスパウトのマグは、離乳食が始まっていてすでに乳首以外のものを口にすることに慣れているようなら、始めてみてもよいでしょう。

遊び飲みをして飲まない・噛む!理由と対策

哺乳瓶を与えてもなかなか吸いつくことができずに、乳首を噛むような仕草、いわゆる「遊び飲み」をして穴をふさいでしまうこともあるかもしれません。
赤ちゃんはいろいろなことに興味を示します。哺乳瓶で飲ませようと思っても飲まないときにその行動をよく見てみると、哺乳瓶の乳首を握ったり見つめたりしていることもあります。また、歯茎で噛んだり舌で舐めたりして形を把握しようとしていることもあるかもしれません。 初めてのときには、哺乳瓶の中身がミルクという認識がなくて当然でしょう。また、哺乳瓶は大好きなおっぱいと違って匂いも触り心地も違います。でも、手で触ったり口で舐めたり噛んだりしているということは興味を示している証拠です。そのうち偶然ミルクや搾乳した母乳の味がして、吸い始めるかもしれません。

栄養不足なども心配な遊び飲み、とれる対策は?

カップフィーディングにしても哺乳瓶にしても、他のもので飲めるようにしたいときに、ママ以外の人がやるとすんなり克服できることがあります。ママに抱っこされて授乳の体勢になっているのに母乳がもらえないと、赤ちゃんが混乱してしまうかもしれません。ママの姿が見えないとき、かつお腹が空きすぎていないときに練習するとよいでしょう。
また、哺乳瓶の乳首の穴の種類やサイズを変えて試してみるのもよいでしょう。ガラス製やプラスチック製など哺乳瓶自体に種類があることを知っている人は多いと思いますが、市販されている哺乳瓶の乳首にも、穴の形やサイズなどさまざまなタイプがあります。また、メーカーによっても異なります。商品の箱に記載されている説明を見ながら購入を検討してみてください。
さらに、ミルクの温度が適温になっているかもチェックしましょう。ミルクの温度は人肌が目安です。
嫌がるときに根気強く続けようとすると、ストレスで余計に「嫌なもの」という認識になってしまう可能性があります。嫌がるようなら無理して続けずに様子をみて、次の機会に試すということも大事です。気分を変えたほうがかえって飲むかもしれません。

保育園に預けるときの注意点は?

保育園はママがいない環境ですので、初めは哺乳瓶がダメでもだんだんと飲めるようになってくることも多いものです。粉ミルクが嫌いでも、多くの保育園では冷凍母乳を預かって飲ませてくれますし、どうしても哺乳瓶で飲まないなら最初はスプーンであげるなど方法はいろいろあります。「入ってから飲めないのでは?」と不安ならば、悩みを抱え込まずに保育園に相談してみましょう。入園してから保育士さんと一緒に練習すれば大丈夫という場合もあるかもしれません。

執筆者:座波 朝香(ざは・あさか)
助産師・保健師・看護師・タッチケアトレーナー。病院産婦人科での勤務を経て、株式会社 とらうべ 社員。妊娠・育児相談、産後ケアや赤ちゃんタッチをはじめ妊娠・育児講座などに定評があり、精力的に活動中。

監修者:株式会社 とらうべ
助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士などの医療職や専門家が在籍し、医師とも提携。医療や健康、妊娠・出産・育児や女性の身体についての記事執筆や、医療監修によって情報の信頼性を確認・検証するサービスを提供。

2018/12/12

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この記事の監修/執筆

保健・衛生・妊娠・育児コンサルタント株式会社とらうべ