産後の腰痛

2017/05/09

次男出産直後、長男を抱っこした場合の腰へのダメージは?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

次男出産直後、長男を抱っこした場合の腰へのダメージは?

産後2年半、腰痛に悩まされるママからの相談です。出産直後に寂しがりやの上の子を抱っこしたりおんぶしたりしたことや、市販の骨盤ベルトを使用していたことなどが腰痛の原因ではないかと考えているようですが、専門家の皆さんはどのように答えているでしょうか。

ママからの相談:「出産直後の赤ちゃんの兄弟を抱っこして歩いてはだめですか?」

次男を出産して約15時間後に面会に来た約13kgの長男を5秒ほど立ったまま抱っこしたり、買い物に行きせがまれて100m程おんぶして歩いたりしていました。産後2年半経ちましたが、長時間抱っこやおんぶをしていると腰が悲鳴をあげます。市販の骨盤矯正用ベルトをしてはいましたが、市販の物では効果はなかったのでしょうか?きちんと専門の方に矯正をしてもらえば良かったのでしょうか?(30代・女性)

骨盤ベルトをしていても、後に腰痛が出る場合もある

産後は骨盤のゆるみや育児のストレスが影響して、腰痛が出やすいです。市販のものかどうかにかかわらず、骨盤ベルトをしていても後で腰痛が出ることはあり得るようです。

妊娠中からホルモンの影響により骨盤周囲の靭帯が緩み、骨盤が拡がります。骨盤が拡がることで大きくなる子宮や赤ちゃんが通る産道のスペースを確保するのですが、産後もこのホルモンの影響は続いて骨盤がグラグラな状態となります。妊娠中から骨盤周囲の筋力は低下するため産後の緩んだ骨盤を支える力が弱く、骨盤は元の位置に戻らず歪んだままになってしまう可能性があります。(看護師)
抱っこ・授乳・上の子のお世話・疲労やストレスなどにより腰に負担がかかると、その後腰痛を引き起こす可能性があります。(看護師)
骨盤ベルトは、弱った筋力の代わりに骨盤を支えて骨盤の戻りをサポートしてくれます。しかし、筋力がベルトに頼ってしまい更に筋力低下を引き起こす可能性もあるといわれています。骨盤ベルトをしっかり着用していたとしても、後に腰痛を引き起こす可能性はあるでしょう。(看護師)

悪化防止のため専門医に相談することがお勧め

治療しないまま放置すると、症状が悪化して日常生活に支障が出たり、別の疾患が隠れているのに気づけない可能性も考えられます。専門医に相談することも検討してみましょう。

特に第2子を出産したお母さんは、産後にしっかり休養を取ることは難しいですよね。子どものケアを優先しているうちに、身体に無理がかかってしまったのでしょう。今後も適切な治療を受けないまま育児を続けると、日常生活に支障が出る可能性もあります。一度整形外科を受診して相談してみることをお勧めします。(看護師)
育児に限らず、腰痛は日本人の自覚する症状のなかで多い症状の一つです。一度病院を受診して、きちんと検査をしましょう。ヘルニアなどが起きているのであれば、コルセットが必要かもしれません。もしくは、別の問題があって今は軽微な症状で済んでいるかもしれず、放置することで日常生活に支障が出るかもしれません。(看護師)

産後は腰痛が出やすい状態です。骨盤ベルトが市販の物かどうかにかかわらず、骨盤ベルトをしていても後に腰痛が起こることはあり得ます。症状の悪化を防ぐため、また隠れた疾患の有無を確認するためにも一度専門医に相談してみましょう。


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