喘息(ぜんそく)

2017/05/22

小児喘息は、注射で治る特効薬があるって本当?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

小児喘息は、注射で治る特効薬があるって本当?

小児喘息は数回注射をすれば完治する特効薬があると聞いた相談者さん。本当なのかと疑問に思っています。専門家達は何と言っているのでしょうか。

2歳のパパからの相談:「小児喘息について、数回の注射で完治するというのは本当ですか?」

2歳の息子が小児喘息です。私も子どもの頃に小児喘息と診断されたそうですが、かかりつけ医に数回の注射を打ってもらいすっかり完治したそうで今は喘息の症状は出ていません。その話をしてくれた母は現存していないので詳細は聞けませんが、小児喘息は本当に注射をするだけで完治するのでしょうか。もし本当なら、注射の薬品名を知らなくても小児科で相談すればその注射を打ってもらえるのでしょうか。(30代・男性)

特効薬はなく、薬での治療は対症療法が中心

喘息に対する特効薬はなく、呼吸をしやすくするために気管支拡張剤を使用するなど薬での治療は対症療法が一般的です。

小児喘息の場合、大人になるまでに約7割が改善すると言われています。しかし、残念ながら完治させる特効薬はありません。喘息発作が起きた場合は、狭くなった気管支を拡げるために吸入や点滴を行うなど症状に対する対症療法になります。(呼吸器科看護師)
小さい頃に打った注射は恐らく気管支拡張剤であり、残念ながら特効薬ではないと推察します。ご質問者様は成長と共に免疫力が高まり、アレルギーを起こさなくなったのではないでしょうか。喘息の発作を起こさないためには、薬以外にも生活環境を整えたり免疫力を高めることが必要です。(呼吸器科看護師)
成長と共に抵抗力がつくと気管支も強くなり、自然に改善することもあります。過去に投与された注射は、特効薬ではなく症状が軽いうちに適切な治療を受けて喘息の治療に適した環境で養生できたことや、抵抗力があり自然回復できたなどの理由で早く改善したと考えられます。(小児科看護師)

アレルゲンの除去など環境整備に気を配りましょう

喘息発作は、風邪や天候の変化、埃などのアレルゲンが原因で発症するため、日頃から環境整備に気を配る必要があります。症状によってはなかなか改善しないこともあるため、今後の治療法については、医師とよく相談しながら決めて下さい。

なるべくアレルゲンに触れないようにし、ステロイドの予防薬を使って発作を起こさないようにします。日常生活が送れるようになること・正常な呼吸機能が保てること・発作を起こさないようになることなどが治療の目的で、完治とは多少観念が異なります。(呼吸器科看護師)
小児喘息のほとんどは、風邪や気候の変化、アレルゲンなどが原因で発作が生じます。症状が軽いうちに掃除などでアレルゲンを取り除く「環境整備」や抗炎症作用のある薬による治療を行うと治療期間も短くなり、場合によっては数回の治療で治ることもあるようです。また、風邪をひかないように手洗いやうがいを徹底することも発作の予防には大切です。(小児科看護師)
小児喘息は、症状を和らげるための治療のほか無症状の時でも良い状態を維持するための治療に重点を置きます。発作の起こらない環境作りが重要となりますので、注射の必要性も踏まえて治療方針を主治医とよく話し合うことが大切です。症状の度合いによっては、注射や薬だけでは完治しないこともあります。(小児科看護師)

残念ながら特効薬はなく、薬物治療においては対症療法が中心となるようです。部屋の掃除をまめにするなど、アレルゲン対策を行って下さい。また、内服薬や吸入などの内科的な治療法については、医師とよく話し合って今後の方針を決めていきましょう。。


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