喘息(ぜんそく)

ママが小児喘息だと子どもにも遺伝する?発症するならいつ頃から?

ママに小児喘息の経験があると、赤ちゃんにも遺伝するのでしょうか。今回は、20代のママからの相談です。中学生から高校生にかけて小児喘息を患っていた質問者さんですが、生まれたばかりの赤ちゃんも小児喘息になりやすいのではと心配しています。発症する可能性があるとしたら、何歳頃に分かるものなのでしょうか。専門家に聞いてみました。

0歳のママからの相談:「小児喘息は子どもに遺伝しますか?」

中学1年生の時に、小児喘息と診断されました。約2年間治療しその後体調が悪い日もありましたが、高校を卒業する頃にはすっかり治りました。何がきっかけだったのか全く分かりませんが、私が小児喘息だと子どもも小児喘息になりやすいのではないかと心配しています。子どもは現在0歳ですが、小児喘息かどうかは何歳ぐらいで判明するのでしょうか。(20代・女性)

遺伝はしないが喘息にかかりやすい体質は遺伝する。2カ月で診断されることも

喘息は遺伝する病気ではありませんが、喘息になりやすい体質は遺伝します。早い場合は、生後2カ月で診断されることもあるようです。

小児喘息は1~3歳が発症のピークで、8割が3歳までに発症すると言われています。生後半年くらいまでは、お母さんからもらった免疫で感染症やアレルギーを起こしにくいです。しかし、最近は生活環境の変化から、生後2~3カ月でも喘息と診断されることもあります。以前と比べて低年齢化し、患者数が増加しています。乳児喘息の診断は必ずしも容易ではなく、同様の症状(咳、喘鳴)を来たす疾患なのかをしっかりと鑑別する必要があります。(呼吸器科看護師)
早い場合は生後2~3カ月くらいから発症し、小児喘息の約8割が3歳までに発症します。2歳以下での発症が全体の5割を占め、1~3歳が小児喘息の発症のピークです。喘息は遺伝する病気ではありませんが、両親もしくは片親が喘息である場合はアレルギー体質などの「喘息にかかりやすい体質」は遺伝するので通常より発症率が高くなる傾向にあります。(小児科看護師)

咳とゼーゼーいう喘鳴があったら喘息の可能性が。風邪の予防やアレルゲンの除去を心がけて

咳と喘鳴が起こっているようなら、喘息の可能性があります。風邪の予防を徹底し、できる限りアレルゲンを取り除くためにこまめな換気や掃除を心がけましょう。

子どもが咳と共にゼーゼーといった喘鳴があり、呼吸困難を起こすと喘息が疑われます。このような症状があれば、風邪症状との関連性や生活環境やアレルギーの有無・症状が起こる時期などから確定診断します。風邪やアレルゲンによって喘息が起こりますから、血液検査でアレルゲンが特定されれば喘息と診断されるでしょう。家族に喘息持ちがいる場合は、アレルギーなど喘息を起こしやすい体質が遺伝することもあるため、生まれた子どもも喘息を起こす確率は高くなります。(呼吸器科看護師)
ダニやハウスダスト、カビ、動物の毛などのアレルゲンや煙草の煙や排気ガスなどを完全に防ぐことはできなくても、可能な限り避けることが発症を抑えるためには必要です。換気をこまめにして適度に掃除を行ない、喘息になりにくい環境を整えましょう。(小児科看護師)

小児喘息自体が遺伝するわけではありませんが、かかりやすい体質は遺伝するようです。咳と喘鳴があったら、病院を受診して喘息かどうかを確認したほうがいいでしょう。日頃からこまめな換気や部屋を掃除して、喘息になりにくい環境作りを心掛けましょう。


2017/05/22

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