喘息(ぜんそく)

2017/05/23

喘息で苦しいのに「3歳まで様子見で」と言われ、このまま待つしかないのでしょうか?

この記事の監修/執筆

専門家監修記事(Q&Aコメント)

喘息で苦しいのに「3歳まで様子見で」と言われ、このまま待つしかないのでしょうか?

喘息を軽減する方法はないのでしょうか。今回は、1歳7カ月の子どもに関する相談です。半年ほど前から咳き込むことが増え、3歳頃まで様子見と医師から言われたそうです。専門家からはどのようなアドバイスが寄せられたでしょうか。

1歳7カ月のママからの相談:「小児喘息は様子を見るしかないのでしょうか」

1歳7カ月の子どもについてですが、1歳を過ぎた頃から咳き込むことが多くなりました。特に夜中がひどく、呼吸のたびにゼイゼイしています。病院では、喘息の可能性はあるものの3歳までによくなることが多いため様子見でと言われています。早く治してあげたいのですが、このまま様子を見るしかないのでしょうか。アレルギー検査では、原因となるアレルギーは見つかりませんでした。(30代・女性)

アレルギーが特定できない場合は、環境が原因のことも。埃や気温、湿度などの影響も

アレルギーが特定できない場合、環境の影響が考えられます。原因になりそうなものがないか、チェックしましょう。

喘息の治療目的は、通常の日常生活を送ることができる・呼吸機能障害を起こさない・発作を起こさないことです。喘息と診断されたら、なるべく発作を起こさないようにします。小児喘息のほとんどがホコリやダニによるアレルギーのため、ステロイドの予防薬を使いながら生活環境を見直していきます。お子さんの場合アレルゲンが特定されなかったために喘息と判断できず、様子見になったのだと思います。(呼吸器科看護師)
小児喘息の原因の大半が、アレルギーによる「アトピー型」と言われます。アレルギーが特定できなかったのなら、「非アトピー型」の喘息の可能性があります。非アトピー型の原因には、気温・湿度・気圧・タバコや料理の煙・排気ガス・芳香剤や線香・ストレス・疲労など「環境」が深く関わっています。(看護師)
咳の原因となる環境因子がないか、見直してみましょう。子どもは大人より痰の分泌が多いうえに、痰を出す力が弱いです。気道の抵抗力が弱くて炎症を起こしやすいなどの理由から、大人より咳が出やすく長引きます。夜に咳がひどくなる理由は、枕や布団のホコリ・身体が温かくなる・副交感神経が優位となり気道が狭くなることなどが考えられます。(看護師)

咳き込んだら上半身を起こし水を飲ませて。他の医師に相談するのも一つの手

咳き込み出したら、身体を起こして水を飲ませましょう。セカンドオピニオンを求めるのも一つの手です。

子どもの咳の原因には、気温の変化・乾燥・風邪の引き始めなども考えられます。ホコリを溜めないようにし、寝る時はお湯の入った洗面器や濡れたタオルを枕元に置いて乾燥を防ぎましょう。夜中に咳き込みだしたら、上半身を高くして少量の水を飲ませましょう。特に小さなお子さんは、保育所や幼稚園など集団生活を開始することをきっかけとして風邪を引いてしまいます。その風邪がきっかけとなって喘息発作が誘発されることもよくあります。風邪をひかないようにするのも大切ですし、もし喘息発作を繰り返すようでしたらアレルゲンが特定できなくても喘息治療の適応になることもあります。一度、セカンドオピニオンを求めてみてもいいかもしれません。(呼吸器科看護師)
小児喘息の多くは1~3歳で発症し、3歳頃が軽快か悪化の分かれ目のため様子見と判断されたのでしょう。咳は一回ごとにかなりのカロリーを消費し、呼吸を補助する筋肉や骨にも負担がかかります。また、夜だと睡眠の質も下がります。セカンドオピニオンとして小児のアレルギー専門医を受診してはいかがでしょう。医師により治療方針が異なるため、現状を伝えたうえで相談しましょう。(看護師)

アレルギーが特定できない場合もありますが、発作の頻度や症状によっては喘息治療の対象となることもあります。治療が奏功すれば本人の体調も改善するはずです。今一度かかりつけの先生と治療方針について相談をし、場合によっては他の医師にセカンドオピニオンを求めるのも一つの方法です。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加