耳だれ

耳掃除のし過ぎは逆効果。子どもの外耳道炎について

身体の部位の中でも特に薄い皮膚で構成されている耳は、非常にデリケートな器官です。良かれと思ってやっていた耳掃除で炎症を引き起こす場合もあります。今回は、過剰な耳掃除が原因で起こる外耳道炎について解説します。

外耳とは?

耳は外耳、中耳、内耳により構成されています。外耳とは耳介、外耳道、鼓膜までの部分を指しますが、耳掃除をする場所が外耳です。耳介で集められた音波は外耳道を通して鼓膜に伝わります。外耳道は音を増幅させる効果があり、鼓膜をより効果的に振動させ聞こえをよくする機能が伴っています。この振動により中耳から内耳、最終的には脳で音として認識されるようになります。

外耳道炎とは?

外耳道に傷がつき、ここに細菌や真菌が繁殖すると炎症が引き起こされ外耳道炎が発症します。外耳道炎による初期症状はごく僅かな痛みやかゆみ程度ですが、症状が進行すると夜眠れない程の強い痛みが生じることもあります。また進行した外耳道炎では中耳炎に類似する以下の症状が現れることもあります。

耳漏(耳から液体が流れ出ること)、耳閉感、耳鳴り、難聴

外耳道炎が進行すると、外耳道真菌症に進行する場合もあるため注意が必要です。外耳道真菌症は、外耳道にできた傷口にカビの一種である真菌が繁殖することで生じる病気です。細菌が原因の外耳道炎では内服の治療薬が効きますが、外耳道真菌症の場合は内服の治療のみでは完治がしにくいです。そのため医療機関に定期的に通院し傷口を清掃する必要があります。

主な原因は過剰な耳掃除

外耳道炎の主な原因は、過剰な耳掃除です。耳かきや爪で外耳道に傷がつくと、ここから炎症が広がり外耳道炎が引き起こされます。耳垢には乾燥タイプと湿ったタイプの2タイプあり、いずれのタイプであっても外耳道を傷つけないように綿棒で軽く拭き取るか病院で定期的に除去しましょう。外耳道の皮膚は非常に薄く、少しの刺激でも傷ができやすいです。特に乳幼児の皮膚はデリケートなので、無理に耳かきを続けると外耳道炎を発症します。


2017/05/20

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