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2017/05/22

子どもの下痢が止まらない。考えられる細菌性赤痢について

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子どもの下痢が止まらない。考えられる細菌性赤痢について

血が混じる下痢が続く場合は、細菌性赤痢を発症している可能性があります。国外での感染者や汚染された輸入品を介して二次感染する可能性も考えられるため、注意が必要です。今回は、細菌性赤痢について解説します。

細菌性赤痢とは?

赤痢菌という細菌により引き起こされる下痢症のことを細菌性赤痢といいます。赤痢菌には複数の種類がありますが、中でも志賀潔により発見された志賀赤痢菌(学名Shigella dysenteriae)は、特に病原性が強いものとして知られています。

細菌性赤痢の主な症状

赤痢菌には複数の種類があるため、症状が異なる場合もありますが、典型的な赤痢の場合は3日程度の潜伏期間を経て以下の症状が現れます。

◆悪寒
◆倦怠感
◆腹痛
◆しぶり腹(便意があるのに便がほとんど出ないか少量のみ)
◆膿粘血便
◆発熱

日本で発生する細菌性赤痢の多くを占めるゾンネ菌による細菌性赤痢の場合は、重症化することはほとんどなく、比較的軽い下痢と発熱が現れて回復する場合が多いです。しかし、子どもが発病した場合は重症化することもあります。

細菌性赤痢に気付いた場合の対処法

細菌性赤痢は、便の細菌を培養して感染の有無を判断します。海外旅行の最中や帰国後に血便を伴う下痢が出るようであれば、細菌性赤痢の可能性があります。検疫所、もしくは培養検査のできる医療機関を受診しましょう。

子どもの場合、細菌性赤痢の治療にはホスホマイシンという抗菌薬と生菌整腸薬を合わせて飲みます。下痢が続く場合は脱水症を防ぐために、点滴や経口輸液を行う場合もあります。細菌性赤痢は、治療後48時間以上たってから、24 時間以上の間隔で2回連続で陰性が示されれば、完全に病原体を体内から除去できたことになります。
(引用元:赤痢菌検査・診断マニュアル 平成 24 年 6 月改訂


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