耳下腺・顎下腺のはれと痛み

2017/05/23

頬が腫れあがるおたふくかぜ。治療と予防について

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頬が腫れあがるおたふくかぜ。治療と予防について

おたふくかぜは耳の下が腫れる感染症です。おたふくかぜは大人になってから感染すると重症化することから、少し前までは子どものうちに感染した方が良い病気として知られていました。今回は、おたふくかぜについて解説します。

おたふくかぜとは?

おたふくかぜ(正式名 流行性耳下腺炎)とは、おたふくのようにぷっくりと耳下腺を始めとする唾液腺が腫れあがる感染症です。ムンプスウイルスへの感染が原因で起こり、2~3週間の潜伏期間があります。症状は初めに左右両方、またはいずれかの耳下腺が腫れあがり、発熱や顎の下が腫れることで物を飲み込んだときに痛みを伴う場合もあります。

症状の中でも特に顎下腺の腫れは治まりにくく、約2~3週間腫れが続く場合もあります。一方で顎下腺以外の症状は1~2週間で消失するといわれている他、ムンプスウイルスに感染をしても全く症状が現れないケースもあります(=不顕性感染と言います)。ムンプスウイルスに感染した場合の全年齢における発症率は約70%ですが、4歳以上の子どもをみると約90%の確率で発症するといわれています。

また、おたふくかぜは以下の合併症を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

髄膜炎、睾丸炎、卵巣炎、難聴、膵炎

おたふくかぜの治療法

おたふくかぜや、それに伴う合併症の治療についての特効薬はありません。そのため、治療は出現した症状に対して行われる対処療法が中心になります。おたふくかぜは感染力が強いため、罹患中の通園や登校は法律にて禁止されています。お子様がおたふくかぜを発症したら、すぐに保育園や学校へ連絡し自宅で安静にしましょう。

予防にはワクチンが有効

事前に予防接種を打つことで、おたふくかぜを予防することができます。ワクチンの副反応として、接種してから約2週間後に耳下腺の僅かな腫れや微熱が現れることもありえます。
ワクチンは1歳で1回、2~6歳時に2回目を接種します。

おたふくかぜのワクチンは、定期接種ではなく任意接種であり接種費用は自費になります。しかし自治体によっては助成を受けられる場合もあるため、まずはお住いの自治体に問い合わせてみましょう。

<参考URL>
国立感染研究所
国立感染研究所


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