原因も症状も様々な脳性まひ

脳性まひは、胎児や新生児期に脳にダメージを受けることにより生じる運動機能障害です。脳性まひには様々な原因があり、症状も様々です。脳性まひは脳に対する不可逆的な損傷が生じた結果生じる病態のため完治させることはできません。しかし、繰り返し訓練することで脳性まひによる症状を軽減することが可能です。今回は脳性まひについて解説します。

脳性まひとは?

ママのお腹にいる間、もしくは生後1カ月までの間に脳損傷が原因で現れる運動異常のことを脳性まひといいます。脳性まひと混同しやすい病気に小児麻痺がありますが、小児麻痺はポリオウイルスの感染により発生する麻痺であるため、全く違う病気です。

脳性まひの原因は、以下のように様々です。

◆遺伝
◆脳奇形 神経細胞が適切な位置に移動せず、正常な脳の発達が障害される場合
◆脳血管障害 脳梗塞や脳出血など
◆中枢神経感染症  ママのお腹にいた時に、母体を通してサイトメガロウイルスやヘルペスウイルスなどに感染することで起こるもの
◆分娩時の仮死

様々な原因がある脳性まひですが、原因が判明できない場合もあります。

脳性まひの症状と対処法

脳性まひに見られる主な症状は、以下の通りです。

◆筋肉がつっぱったまま動かなくなる
◆哺乳が上手くできない
◆反り返りが極端
◆興奮・緊張時の異常な姿勢
◆原始反射が残る
◆はいはい、つかまり立ちができない
◆脊柱の側弯(そくわん)
◆関節が固く、動きに制限が出る

脳は、それぞれの部位ごとに担当している働きが異なります。脳性まひにより生じた運動機能障害は完全に治すことはできません。しかし、脳は本来の作用以外にも、ダメージを受けた箇所の働きをカバーできることがあります。そのため姿勢や運動、摂食、発語の治療や訓練を繰り返し受けることで症状を軽減することが可能です。治療は薬物療法や手術療法により行われ、訓練には理学療法、作業療法、言語聴覚療法などを行います。


2017/06/16

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