後遺症が残ることもある新生児髄膜炎

鼻や喉に感染・増殖した細菌やウイルス等が血管内に侵入し、髄膜に到達することがあります。これにより髄膜で炎症が起こる病気が髄膜炎です。髄膜炎が進行すると、脳自体にダメージが加わる場合もあるため注意が必要です。今回は、新生児髄膜炎について解説します。

新生児髄膜炎の特徴

髄膜炎は感染症が原因で生じることが多く、新生児髄膜炎の場合は細菌性のものと無菌性のものに分けられます。細菌性髄膜炎は敗血症に伴い生じる場合が多く、特に新生児の場合には早発型と遅発型に分けられます。無菌性のものはウイルス性、真菌性、薬剤性などの種類があります。

髄膜炎を起こす細菌等は生まれた後に感染する他、ママのお腹の中にいるときに胎盤を通してママから感染することもあります。新生時期に髄膜炎を発症すると、以下の症状が現れることがあります。また、症状が現れず発見が遅れる場合もあります。

◆呼吸不全
◆発熱または低体温
◆哺乳不良
◆嘔吐
◆けいれん
◆意識混濁

新生児髄膜炎の治療

新生児髄膜炎の症状は他の病気でも現れるものが多く、症状だけで病名を断定するのは困難です。髄膜炎の確定診断は髄液検査にて行われます。どのような病原体が髄膜炎を起こしているかについては、培養検査やその他の検査を結果を待つ必要があります。しかし、結果が出るまでには数日かかります。そのため、年齢や病歴から疑われる病原体のあたりをつけて、抗生物質等の治療を開始することが多いです。

新生児髄膜炎の治療は、病原体に対し有効な抗生剤/抗ウイルス薬の投与が基本です。更に症状に合わせ、人工呼吸器による呼吸管理、循環器管理、免疫機能の低下した人や重症の感染症にかかった人に投与される免疫グロブリン、白血球の機能を高める顆粒球コロニー形成刺激因子、交換輸血が行われます。


2017/06/17

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