皮膚

2017/05/27

新生児期から見られるイチゴ状血管腫

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新生児期から見られるイチゴ状血管腫

赤ちゃんに見られる赤いあざにはいくつか種類がありますが、イチゴ状血管腫もその一つです。今回は、イチゴ状血管腫の原因や症状などについて解説します。

イチゴ状血管腫の原因、症状は?

イチゴ状血管腫は、生まれて間もない頃に発症するイチゴように表面がボコボコし、膨らみのある赤いあざのことをいいます。身体中どこにでも見られますが顔に出来ることが多く、原因は毛細血管の増殖によるものといわれています。毛細血管の増殖についてはっきりとしたことはわかっていませんが、お腹の中にいた時に血管組織を作っていた細胞が赤ちゃんの皮膚に残り、生まれた後に異常増殖するのではないかと考えられています。生まれて間もなく発症し、生後3~7カ月の頃に特に大きくなることが多く、その後数年の経過と共に縮小傾向になります。日本では赤ちゃんの1割程度に見られます。

イチゴ状血管腫は、毛細血管がどこで増殖するかにより以下の3つのタイプに分けられます。

・局面型イチゴ状血管腫:皮膚の表面に近いところで毛細血管が増殖し、赤いあざが見られる
・皮下型イチゴ状血管腫:皮膚の下で毛細血管が増殖し、赤いあざは目立たずむしろ青色に見える
・腫瘤型イチゴ状血管腫:上の2つを併せ持ち、両方で毛細血管が増殖しできもののように皮膚が盛り上がり、赤いあざが目立ちやすく、治りにくい

あざができた場所によっては視力や呼吸などに影響を及ぼすこともあります。

イチゴ状血管腫の治療は必要?

自然退縮も期待できるのですが、大きさや血管腫のタイプによっては自然には完全に治りにくい場合もあります。また視力や聴力、呼吸に影響がある場合にも治療が必要となります。

イチゴ状血管腫の治療には、レーザー治療や凍結療法が行われています。生後半年頃は毛細血管の増殖が盛んで治療の効果が出にくいため、それが落ち着いた頃に治療を開始します。レーザー治療は数回に渡って行われ、それでも改善しない場合は外科手術により患部を除去することもあります。状況に応じてステロイドを併用しながら治療が行われることもあります。しかしながら以上は一般的な治療方針であり、個々のお子さんに応じて治療を早めた方がいい場合や特別な治療を組み合わせた方がいい場合もあります。気になるようでしたら、早い段階から小児科や皮膚科でのフォローを開始してもらうようにしましょう。


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