皮膚

子どものアトピー性皮膚炎の特徴と対処法

免疫反応は細菌やウイルスから身を守るために働きますが、過剰に反応すると食物アレルギーや花粉症、アトピー性皮膚炎等のアレルギー症状を引き起こします。今回は、子どものアトピー性皮膚炎について解説します。

アトピー性皮膚炎とは?

症状が良くなったり、悪くなったりを何度も繰り返す慢性の皮膚炎がアトピー性皮膚炎です。アトピー性皮膚炎による湿疹は、強い痒みを伴います。典型的な皮膚症状があれば早期に診断することは可能ですが、中には数カ月間の経過を見て初めてアトピー性皮膚炎と診断されることもあります。

アトピー性皮膚炎では症状が良くなったり悪くなったりを繰り返しますが、免疫反応が関与しています。免疫反応は体外から侵入してきた細菌やウイルス等から身体を守るために働きますが、アトピー性皮膚炎の場合はこの免疫が過剰に反応することにより皮膚に炎症が起こります。

アトピー性皮膚炎は食物アレルギーや喘息、花粉症、アレルギー性鼻炎等のアレルギー体質を持った家族がいる場合、もしくは自分自身がアレルギー体質である場合に発生しやすいです。さらに、長期間に渡る皮膚への刺激やストレスや疲労等により症状が悪化することもあります。

子どものアトピー性皮膚炎の特徴

アトピー性皮膚炎の症状は、年齢により変化します。乳児期の場合、湿疹が見られる部分は顔や頭が中心です。湿疹は赤くじくじくしており、特に離乳食が始まる時期には口の周りや頬に頻発します。

幼児期や学童期に入ると、好発部位が全身に広がります。この時期に発生する主なアトピー性皮膚炎で見られる症状は、以下の通りです。

(1)乾燥肌(ドライスキン)
皮膚の水分を保持する機能が低下し、肌は乾燥しがちになります。乾燥肌になることで、肌のバリア機能は低下し、アレルゲンなどが侵入しやすい状態になることで、肌は荒れやすくなります。また、強い痒みを感じるという特徴もあります。

(2)耳切れ
耳切れとは、耳の付け根が切れたようになる状態です。2歳以下の乳幼児にはほとんど見られませんが、それ以上になると多く発生するようになります。

(3)肘や膝の内側の痒み
肘の内側である肘窩(ちゅうか)や膝の内側である膝蓋(しつがい)が赤くなり、ブツブツとした湿疹が発生します。こちらも強い痒みをともないます。

アトピー性皮膚炎の治療法

アトピー性皮膚炎の治療は、薬物療法を中心に行われます。外用薬の使用が一般的で、ステロイド外用薬や免疫抑制外用薬が使用されます。ステロイド外用薬の場合、皮膚が薄くなるなどの副作用がありますが、免疫抑制外用薬は副作用がない上に痒みを抑える効果も期待出来ます。


2017/06/23

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