子どもが胸の痛みを訴える肋軟骨炎の特徴と原因について

子どもが胸の痛みを訴える場合は、肋軟骨炎の疑いがあります。肋軟骨炎は骨に起こる炎症で、刺すような強い痛みが特徴です。ここでは、子どもの肋軟骨炎に見られる症状や原因について解説します。

肋軟骨炎かどうかを見極める症状の特徴

肋軟骨とは肋骨にある軟骨のことで、ここに炎症が起きると肋軟骨炎と呼ばれます。刺すような強い胸の痛みを伴うことが、肋軟骨炎の特徴です。

肋軟骨炎を発症すると、発熱や咳を伴うことがあります。子どもの場合は症状を自分で伝えることが難しいため、注意深く観察することが大切です。コミュニケーションが取れる年齢の場合は、以下の症状が出ているか確認しましょう。

<肋軟骨炎の症状>
・胸を指1本で押した時に、痛い部位とそうでない部位の差が明らかに分かる
・熱がある
・咳が続いている
・刺すような痛みがある

肋軟骨炎の痛みは、深呼吸時や身体を動かした際に強くなります。痛みの症状だけでなく、痛みが出るタイミングも注意深く観察しましょう。

子どもに肋軟骨炎が起こる原因

肋軟骨炎は子どもにも大人にも起こる可能性がありますが、発症の原因がはっきりとは分かっていません。肋軟骨炎は骨折とは違い、肋軟骨の一部分に炎症が起きる病気です。病院での診断も難しく、肋軟骨神経痛といった病名で診断されるケースもあります。発症のきっかけとなるものには、以下の要因が考えられています。

<肋軟骨炎が起こる要因>
外傷性
激しい運動をして身体に負担がかかった
交通事故で胸を強く打った
高い所から落ちて胸を打った
激しい咳が長期間続いた
感染性
関節炎を起こすウイルスに感染した
呼吸器の病気にかかった

肋軟骨炎は、長時間にわたり胸に強い負荷かかった場合に発症する傾向があります。特に小児では重いランドセルを背負って長時間通学している場合などに、肋軟骨炎が起こることがあります。

肋軟骨炎の治療と改善方法

肋軟骨炎は胸に強い痛みが出るため、子どもの心臓や肺に影響が無いか心配になります。しかし、肋軟骨炎は骨に起こる炎症のため、肋骨内の臓器に直接悪影響を与えることは無いと言われています。しかし、他の病気にかかっている場合や症状が特に強い場合は注意が必要です。肋軟骨炎と診断されると、炎症を抑える薬が処方されます。多くの場合は痛み止めのお薬で、炎症が治まり症状が軽くなります。また、ごくまれには痛みによるストレスや不安が強く日常生活に支障をきたしている場合には抗不安薬も処方されることもありえます。また、重い荷物を持たせないなど子どもの身体に負担をかけないよう、ライフスタイルの改善も必要です。

子どもの胸の痛みに気付いたらどうする

子どもに肋軟骨炎の疑いがあると感じたら、ベッドに横になって安静にさせましょう。治療をせず自然に治ることも多く、過度に心配する必要はないことが多いです。ウイルス感染が原因の場合もあるため、そもそも感染を起こさないよう家族全員が手洗いうがいをしっかり行うことを心がけましょう。

<まとめ>
肋軟骨炎は原因がはっきりしないため、発症時には突然の胸の痛みに驚くことがあります。子どもが普段から重いものを持つ機会が多く発症した場合には、ライフスタイルの見直しを行ないましょう。胸の痛みは肋軟骨炎以外の病気の可能性もあるため、気になる場合は早めに病院で診察を受けることが大切です。


2017/06/27

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