子どもが肥大型心筋症を発症する確率と症状の特徴について

肥大型心筋症は、子どもが発症する心臓の病気です。子どもの身体は発達途中にあるため、様々な心臓の病気にかかるリスクがあります。肥大型心筋症を発症する確率は、どの程度なのでしょうか?今回は、子どもの肥大型心筋症について詳しく解説します。

肥大型心筋症の約半数は遺伝的な原因

肥大型心筋症とは、心臓の筋肉を作る細胞が大きくなり過ぎてしまい心臓の壁が厚くなる心筋症です。心筋症は心臓の筋肉に異常が起こるため、心臓への負担や機能低下を引き起こします。肥大型心筋症は家族内発症が見られることも多く、発症する子どもの約半数に遺伝的な原因があると言われています。心筋を構成する遺伝子の異常と考えられています。

肥大型心筋症は血液循環の異常を引き起こす

心臓は、全身に血液を循環させて栄養や酸素を届ける役割を果たしています。ところが、肥大型心筋症を発症すると心臓の壁が厚くなるため、心臓内部の空間が狭くなり十分な血液を送り出すことが出来なくなります。心臓と血管を繋いでいる部位に肥大型心筋症が発症した場合は、血管の出入り口を塞いでしまう危険があり、突然死をもたらすリスクが高くなります。このような症状は、閉塞性(へいそくせい)肥大型心筋症と呼ばれます。

子どもに見られる肥大型心筋症の症状とは?

子どもが肥大型心筋症を発症した場合、身体に必要な酸素や栄養が全身に届きにくくなるため、以下のような症状が現れます。

<肥大型心筋症に見られる症状>
・運動した時に動悸や息切れが起こりやすくなる
・胸に痛みを感じる
・突然の失神や発作が起こる
・疲れやすい
・不整脈

これらの症状に早めに気付くことにより、病気を早期に発見することが出来ます。しかし、肥大型心筋症は自覚症状が無いまま進行し突然死するケースもあります。兄弟や家族、親戚に肥大型心筋症の患者がいる場合は、遺伝的なリスクが無いか一度病院で検査を受けると良いかもしれません。

肥大型心筋症の検査方法について

肥大型心筋症の検査には以下の方法があります。

(1)心電図検査
手首や足首、胸などに電極を取り付け、心臓から出ている微弱の電流を感知して異常が無いか調べる方法です。身体に取り付ける電極はテープを貼るように付けるため痛みはありません。

(2)心エコー検査(心臓超音波検査)
超音波を心臓に発信し、返ってきた反射波(エコー)を利用して心臓の様子を画像に映し出す方法です。超音波を発信する機器を胸に軽く当て、エコーが写し出す画像を見ながら検査を行ないます。レントゲンのように被曝の心配をせず子どもでも安心して受けることが出来ます。

(3)心内膜心筋生検
心臓の筋肉の一部を採取し、顕微鏡などを使って病気の可能性を調べる方法です。肥大型心筋症の原因を突き止め、治療方針を決める上で重要な役割を果たしています。

<まとめ>
肥大型心筋症は遺伝による発症が約半数と言われている心臓の病気で、異常が起こる原因は検査で詳しく調べる必要があります。家族や親戚に同じ病歴がある場合は、子どもに症状が見られなくても一度検査を受けたほうがいいいかもしれません。また、何らかの症状に気付いた場合は様子を詳しく観察し、早めに病院を受診しましょう。異常に気付くには、日頃から子どもの様子を見守ることが大切です。


2017/06/28

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