手のひら

手白癬とはどんな病気?

白癬(はくせん)は、俗に水虫ともいわれます。水虫は足にできる病気と思われがちですが、足と同様手にも生じることがあり、これを「手白癬」と呼びます。ここでは、手白癬について解説します。

手白癬の原因と症状は?

俗にいう「水虫」は、白癬菌という真菌(カビ)の一種が皮膚感染することによって起こります。白癬菌を持つ人との接触や、白癬菌に感染した皮膚のフケが体に付着し、皮膚に白癬菌がもぐりこんで発症します。

通常24時間以上白癬菌が皮膚に付着していると発症するとされており、足に比べて頻繁に洗う手に感染することは稀です。しかし、子どもの手白癬が増加している原因としては、皮膚バリアや抵抗力が弱いこと、代謝がよく手足が大人よりも湿っていること、唾液などで手が不潔になりがちであることなどが考えられます。
子どもの場合、通気の悪い足の指間部、おしりや股関節のあたり(いわゆるオムツかぶれとして認められます)、頭も水虫の好発部位となります。

手白癬は、足と同様に主に4タイプに分けられます。指の間がじゅくじゅくする指(趾)間型、かゆみを伴う水泡ができる小水泡型、乾燥してカサカサになり皮膚が分厚くなる角質増殖型、爪に感染する爪白癬型です。

手白癬の診断と治療

手の場合は角質増殖型が多く、他の感染症でみられる湿疹と似ているため診断が難しいことがあります。特に、感染症に罹患しやすい小児期は他の感染症症状との判別が困難なことも少なくありません。

視診での診断が難しい場合、めくれた皮膚を一部採取して染色し、顕微鏡でみる検査や培養検査を行います。

治療は、症状に応じて患部の抗真菌薬クリーム塗布や抗真菌薬を内服します。治療期間は通常6~8週間ですが、皮膚深部にまで及んでいる場合や難治性爪白癬治療の場合は半年以上かかることもあります。

また、白癬菌は数年単位で潜伏するという特徴があり、後に再発することもあるので治療後も十分なケアが必要です。

手白癬にならないための予防策は?

子どもが水虫になる原因の7、8割は、家庭内感染によるものです。また、24時間の白癬菌接触で感染が成立します。そのため、主に「家族で治療」「毎日洗濯、毎日手足の指間洗浄」の2点を抑えれることが感染を予防には有効です。

具体的には、家族全員で感染チェックおよび治療を行う、スリッパやタオル、バスマットを共有しない、毎日洗濯する、ベッドや浴室まわりなどフケが落ちやすい場所を毎日掃除する、履いた靴はしっかり換気して毎日同じ靴を履かないといったことを心がけましょう。

(参考資料)
メルクマニュアル 白癬

メルクマニュアル 皮膚糸状菌感染症


2017/06/29

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