2017/05/31

子どもの腰痛は何故生じる?腰椎分離症について

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子どもの腰痛は何故生じる?腰椎分離症について

子どもの場合、スポーツ指導者や親といった周囲の大人が子どもの腰痛の訴えに耳を傾ける姿勢が大切です。腰痛があっても無理にスポーツを続けると、腰椎が疲労骨折を起こして腰椎分離症となり大人になってからも慢性的な腰痛に悩まされることがあります。ここでは、この腰椎分離症について解説します。

腰椎分離症の原因 

腰椎の疲労骨折である腰椎分離症は、骨成長期である10?15歳に好発します。腰を伸ばしたりひねった際に負担が生じやすい骨盤に近い下位腰椎に生じやすいです。
例えば、野球でボールを投げる動作やサッカーで脚を大きく振ってボールを蹴る動作は、腰を伸ばすこととひねることの両方が必要となります。何度もこの動作を繰り返すことで、腰椎の中でも椎弓という上下の腰椎を支える細い骨が疲労骨折を起こしやすくなります。この分離症は、一般人も含めると全体の5%に見られるメジャーな病気の一つです。

腰椎分離症の特徴的な症状である腰痛は、分離部周囲の神経の障害により痛みが伝わることで周囲の筋肉が緊張するため、腰痛として自覚されます。
具体的には、体をひねったり反らせる動作、前屈する動作で痛みを訴えることが多いです。

腰椎分離症の診断と治療

腰椎分離症を疑うポイントは、問診でスポーツ活動中の腰痛を自覚することです。その他身体診察やレントゲン、CTおよびMRIといった画像検査を行い総合的に診断します。

疲労骨折が原因である腰椎分離症は、CT所見およびMRIでの椎間板が圧迫された場合などに確認される輝度変化が重症度判定、および治療方針の決定に重要となります。
その場合は、背筋や腹筋の強化といった一般的な腰痛予防および消炎鎮痛薬の使用や神経根ブロックといった内科的治療が行われます。さらに、下肢のしびれで日常生活や仕事に支障が出たり、排尿障害などが生じた場合は手術が検討されます。



(参考資料)
日本整形外科学会 腰椎分離症・分離すべり症


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