子どもの年齢により特徴が異なる脊椎側弯症の症状と種類

脊椎側弯症は新生児から思春期の子どもにみられることが多く、腰痛や背部痛などを伴います。病気や外傷など様々な原因で脊椎側弯症が引き起こされるため、腰痛や背部痛を訴えた場合は念のために整形外科受診しましょう。今回は、脊椎側弯症の症状と種類について解説します。

脊椎側湾症とは

脊椎(背骨)が頚椎や胸椎、腰椎などと連結して柱状になったものを脊柱といいます。脊椎側弯症は、脊柱が異常な形態に曲がる病気です。正常な脊柱は、前後から見た時にほぼ真っ直ぐです。脊椎湾曲症の場合、脊柱が左右の側面に曲がります。また、脊柱そのものがねじれていることが多いようです。主に女児にみられる病気で、先天性と後天性の脊椎湾曲症があります。

脊椎湾曲症では、腰痛や背部痛、肺活量の低下、神経障害などの症状が現れることがあります。

脊椎湾曲症の分類

脊椎湾曲症は、大きく2つに分類されます。

(1)機能性側弯
姿勢が悪いことや左右の脚の長さが異なることなどが原因で起こる脊椎側弯です。ねじれは比較的緩やかで、姿勢を正すなど原因を解消することで改善します。

(2)構築性側弯
特定の病気が原因で起こるものと、原因が不明なものがあります。

構築性側弯症の細かな分類

構築性側弯症には次のような種類があります。

(1)特発性側弯症
原因は解明されていませんが、家族内に発生することが多いため遺伝が関係していると考えられています。乳幼児側弯症(新生児~3歳)、学童期側弯症(4~9歳)、思春期側弯症(10歳以降)など発症時期により分類されます。乳幼児側弯症には自然治癒するものと、急激に進行するものがあります。思春期側弯症は、女子にみられることが多いようです。

(2)先天性側彎症
生まれつき、脊椎などが異常な形をしていることで成長期に左右の成長に差が生じ、脊椎側弯症を誘発させるといわれています。

(3)神経原性側弯症
神経が障害されることで背中や横腹の筋肉が麻痺し、脊柱を支えることができなくなりねじれます。

(4)筋原性側弯症
筋ジストロフィーなど、筋肉の萎縮を伴う病気などが原因で起こります。

(5)間葉系疾患が原因の脊椎側弯症
様々な組織が脆くなるエーラス・ダンロス症候群や、全身の結合組織が変化していくマルファン症候群などが原因で脊椎側弯症を引き起こすことがあります。

(6)その他の原因による脊椎側弯症
脊髄麻痺、やけど、骨が石灰化する「くる病」など様々な原因で脊椎側弯症となります。

この病気の子どもの大多数は、弯曲が悪化することはなく軽度の異常の範囲内にとどまります。しかし、定期的に医師による診察を受けることは必要です。症状があって悪化している場合や重症の場合は、治療が必要なことがあります。治療を早く開始すればするほど、重度の変形を予防できる可能性が高まります。

参考
日本側彎症学会


2017/06/01

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