腎臓

子どもに発症する腎臓の病気、急性糸球体腎炎症候群

子どもに血尿やむくみがみられたら、急性糸球体腎炎症候群などの腎臓の病気の可能性があります。ここでは、子どもに発症することがある急性糸球体腎炎症候群について、症状や治療のポイントを説明します。

急性糸球体腎炎症候群の症状とは?

急性糸球体腎炎症候群は成人や高齢者も発症しますが、一般的に子どもの発症例が多い病気といわれています。晩秋から寒冷期に多く発症する傾向があります。突然以下のような症状が生じる腎疾患を総称したものです。

・ 血尿
・ 蛋白尿
・ 高血圧
・ 浮腫(むくみ)

糸球体は、腎臓の皮質を構成する腎小体という組織の中に存在します。血管が糸玉のようなかたまりになっている糸球体は、血液中の不必要な水分や物質などをろ過して尿の元を作ります。

急性糸球体腎炎症候群の原因

急性糸球体腎炎症候群の原因は、糸球体の細菌やウイルスへの感染です。特に溶連菌(溶血性連鎖球菌)への感染が多い傾向があります。他に、黄色ブドウ球菌や肺炎球菌、マイコプラズマなどの病原体が原因菌として挙げられます。
このような病原体が体内に侵入すると、扁桃(咽頭のリンパ組織)や喉に炎症を起こします。

急性糸球体腎炎症候群の治療

尿の量が減少し、むくみや高血圧の症状が強い場合は、利尿薬や降圧剤を用いることがあります。なお、症状が重い場合は入院が必要です。
一般的には、急性期を過ぎるとむくみが軽快して血圧が正常値に戻ります。蛋白尿や血尿は1?3カ月で消失することが多いですが、完治後も定期的に経過観察をする必要があります。

日常生活においては安静のうえ、水分・塩分・タンパク質の食事制限を要することがありますが、急性期の症状が軽快すれば、普段通りの生活に戻れるでしょう。

<まとめ>
子どもに発症することがある腎臓の病気の一つに、急性糸球体腎炎症候群があります。血液中の水分や塩分をろ過し、尿の元を作る糸球体という血管のかたまりに炎症が起こり、血尿やむくみ、高血圧などの症状が急性に生じます。溶連菌などの細菌やウイルスへの感染が原因と考えられています。症状が強い場合は、利尿薬や降圧剤を用いることがあります。なお、症状が重い場合は入院が必要です。


参考元:
一般社団法人全国腎臓病協議会


2017/06/07

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