子どもの食物アレルギーの症状と治療法

子どもに初めて食物を与える際には、アレルギーに気をつけなければなりません。食物アレルギーは新生児の時期から見られるアレルギーです。もしお子さんが食物アレルギーを発症したら、栄養バランスに気を付けながら原因となる食物を除去した食事を与えてあげましょう。今回は、食物アレルギーの症状や対策について解説します。

子どもに見られる食物アレルギー

私たちの体に細菌やウイルスなどの病原体が侵入すると、体内では自らを守るために病原体を攻撃して排除する反応が起こります。この働きを、免疫と言います。しかし、この免疫システムが過剰に働くと、花粉や食物など体に害のない物質にまで反応を起こします。これがアレルギーです。

食物アレルギーとは、特定の食物を摂取することで起こるアレルギーの一種です。食物アレルギーの特徴は、主に腹痛や下痢のように消化器に関連した症状が現れることです。食物アレルギーは、大人が発症することもありますが、消化管の構造や機能が未発達な新生児や乳児に特に多く見られます。乳幼児の食物アレルギーは、1歳で約70%、2歳で約90%が改善すると言われています。

アレルギー反応が起こす食べ物と症状

アレルギーの反応は、ある特定のタンパク質を含む食物を摂取することで起こります。子どもの食物アレルギーを起こす原因となる主な食べ物は、次の通りです。

牛乳、粉ミルク、大豆、米卵

新生児や乳児に見られる食物アレルギーの症状は、下痢や嘔吐、腹部膨満感、便と一緒に血液が混じった粘液が出ることなどです。また、これらの消化器系の症状の他にも発熱や脱水、体重が増加しないなどの症状が現れることもあります。
原因となる食物を摂取してから症状が現れるまでの時間は、24時間以内と比較的ゆっくりであることが一般的ですが、1時間以内に発症することもあります。

子どもが食物アレルギーの場合

まずは、子どもがどの食べ物に対してアレルギー反応を起こすのかを把握する必要があります。原因となる食べ物がわかったら、その食べ物を除去しましょう。消化管アレルギーの原因として特に多いのが牛乳ですが、牛乳のタンパク質を分解したアレルギー用のミルクも販売されています。
また、治療のために特定の食べ物を除去している間は、カルシウムや鉄分などの欠乏に注意しながら栄養バランスの良い食事を与えましょう。


参考
食物アレルギー診療ガイドライン 2012ダイジェスト版


2017/06/11

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