生活習慣や病気が関係する子どもの便秘

便秘は成人だけではなく、子どもにも起こり得ます。子どもの便秘は病気や体質、生活習慣などが原因で起こります。今回は、子どもの便秘の種類と原因について解説します。

子どもの便秘による腸への悪影響

子どもは大人と比べて腸が未発達であるため、便秘や下痢になりやすいといわれています。しかし、便秘を放置すると、次のような悪循環により慢性的な便秘になります。

(1)便秘により排便時に苦痛を感じる
(2)痛みを避けるために排便を我慢する
(3)便が更に固まり排便しにくくなる
(4)苦痛が増すため更に排便を我慢するようになる

このような悪循環により便が常に直腸内にある状態が続くと、便意に対して鈍感になります。そして、更に排便が困難になり便秘が悪化します。

子どもの便秘の原因

便秘には影に病気が隠れていることがあり、器質性便秘といいます。出生直後から便秘気味で、強い腹痛や嘔吐、体重が増えないなどの症状を伴う場合、先天性の病気が疑われます。便秘を伴う先天性の病気は、次の通りです。

(1)ヒルシュスプルング病
直腸や肛門の神経節細胞が欠如し、排便が困難になります。神経節細胞は、消化管の蠕動運動を司る細胞です。

(2)鎖肛
直腸や肛門の奇形で、肛門が完全に開いていないために排便が困難になる病気です。産まれてすぐに発覚します。

他にも便秘を症状とする病気は多岐に渡るため、便秘が続く場合は医療機関を受診しましょう。

明らかな病気を特定できない便秘

上に述べたような明らかな病気を特定できない便秘の場合、体質や生活習慣などが関わっていることがあります。これを、機能性便秘といいます。子どもの機能性便秘は、次のようなタイミングで起こります。

(1)食事の内容が変化した時
食事の内容によっては、便秘になることがあります。便秘による排便痛に恐怖を覚え、排便に対して消極的になります。

(2)トイレトレーニングを開始した時
トイレでの排便を強制することでトイレに対して恐怖を覚え、排便に対して消極的になります。

(3)小学校への入学
学校で排便することに恥ずかしさを覚え、自由に排便できなくなることで便秘になります。

便は出さなければならないもの、と子どもに伝え排便習慣をつけましょう。また、ストレスを減らしたり排便の痛みを感じさせないために食事内容を見直すことも必要です。

参考元:
慶應大学病院


2017/06/11

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