2歳以下の子どもに起こりやすい腸重積症

腸重積症を起こすと、約20分ごとに激しい腹痛が起こります。腹痛が起きていない状態では顔色が悪く、ぐったりとしていることが多いようです。このような症状を繰り返す場合は、腸重積症が疑われます。今回は、2歳以下の子どもに起こることが多い腸重積症の症状と治療法について解説します。

腸重積症とは

腸重積症とは、腸の中に腸が入り込む病気で2歳以下の男児にみられることが多いです。腸の中に入り込んだ腸が締め付けられ、血流が悪化した状態が長期化すると栄養や酸素が届かないため腸が腐敗し始めます。
腸重積症の原因は不明ですが、腸のけいれんや腸のリンパ節の腫れなどの説があります。腸重積症を繰り返したり発生しやすい年齢以外において腸重積症を繰り返す場合には、リンパ節の腫れである悪性リンパ腫、腸から小さな袋が突出するメッケル憩室などの検査が必要になります。

腸重積症の症状

腸重積症では、次のような症状が現れます。

(1)腹痛
激しい腹痛が約20分間隔で起こります。子どもの年齢によっては、腹痛を言葉で伝えることができません。約20分ごとに激しく泣く場合は、腹痛を疑いましょう。

(2)嘔吐
腸重積症により腸の内容物が通過できなくなり、嘔吐する場合があります。嘔吐を繰り返す場合は、腸重積症が疑われます。

(3)粘血便
トマトを潰したような性状の便が出ることがあります。便よりも血液の方が多く排泄されます。

(3)顔面蒼白
腹痛が起きていない時には、顔面蒼白でぐったりとしていることが多いようです。

腸重積症の診断と治療

腹部を触診し、ソーセージのような形をした塊が確認できる場合は腸重積症の可能性があります。また、超音波検査やレントゲン検査で腸重積症を確認できます。

腸重積症を発症してから24時間以内に肛門から造影剤や空気を注入し、腸に圧を加えることで解消できることが多いようです。腸重積症が改善しないために血液が流れず、腸の一部が腐敗した場合、その箇所を手術で切除する必要があります。また、腸重積症を起こしている箇所を外から押し出す手術も必要になります。
早期に治療を受けることで開腹手術をせずに腸重積症を解消できる可能性があるので、症状が現れた場合は速やかに医療機関を受診しましょう。

参考元:
獨協医科大学越谷病院


2017/06/12

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