子どもがウイルス性急性胃腸炎を起こした時の対処法

ウイルスは細菌とは違い、抗生物質が効きません。そのため、症状を抑える対症療法が基本の治療方針になります。今回は、子どもがウイルス性急性胃腸炎を起こした時の対処法について解説します。

ウイルス性急性胃腸炎とは

ウイルス性急性胃腸炎はロタウイルスやノロウイルスなどが胃腸に侵入し、胃腸の働きを低下させて様々な症状を引き起こす病気です。感染者の咳やくしゃみなどによる飛沫感染だけではなく、手を介して口からウイルスが侵入することで感染することもあります。

ウイルス性急性胃腸炎の症状

ウイルス性急性胃腸炎は、下痢や発熱、腹痛、全身倦怠感などの症状が現れます。水様性の便が何度も排泄され、血便が出ることもあります。これらの症状により体内の水分を喪失し、脱水症状を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。

ウイルス性急性胃腸炎の予防

ウイルスを体内に侵入させないために、手を洗う習慣をつけることが大切です。また、きちんと保管されていない飲食物を摂取しないよう指導しましょう。また、ウイルス性急性胃腸炎の原因の1つであるロタウイルスのワクチンを接種することでロタウイルスによる胃腸炎は予防できます。しかし、様々なウイルスにより発症するため、発症を完全に予防できる訳ではありません。

ウイルス性急性胃腸炎の治療

ウイルスに対して抗生物質は効果が無いため、症状を軽減することを目的として治療を行います。小児に対しては、下痢止め薬を処方されないことが多いです。嘔吐の原因がウイルスによる場合、吐き気や嘔吐を軽減する薬が処方される場合があります。両目がくぼみ、泣いても涙がでない、尿量が少ない、頭部の中心にある柔らかい部分がへこんでいる場合は重度の脱水症状を起こしていると考えられます。この場合は、すぐに病院を受診しなければなりません。

胃腸炎症状が現れている場合は、頻繁に水分(特に経口電解質溶液)を与えましょう。乳児や幼児に対して炭酸飲料やジュースなど砂糖の含有量が多い飲料を与えると、下痢を悪化させる恐れがあります。乳児には多くの場合母乳や粉ミルクを継続することが可能です。

<まとめ>
ウイルス性急性胃腸炎は、ロタウイルスやノロウイルスに感染することで発症します。激しい下痢により脱水症状になる恐れがあるため、常に子どもの状態を確認しておくことが大切です。重度の脱水を起こした場合は、すぐに病院を受診してください。


2017/06/12

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