調査・アンケート

2017/05/23

ベネッセ『幼児期から小学生の家庭教育調査・縦断調査』を実施

この記事の監修/執筆

ニュース編集部

ベネッセ『幼児期から小学生の家庭教育調査・縦断調査』を実施

母親479名が対象(年少児~小学2年生)の変化をとらえる調査

株式会社ベネッセホールディングス(本社:岡山市)の社内シンクタンク「ベネッセ教育総合研究所」は、年少児から小2までの5年間、同一の親子を継続して調査をすることで子どもの育ちのプロセスや親の関わりの影響を明らかにすることを目的とした追跡調査・第4弾『幼児期から小学生の家庭教育調査・縦断調査』を2012年1月~2016年3月の期間に実施しました。

調査の実施経緯

幼小間の円滑な接続を重視し、幼児期の教育が小学校以上の主体的・対話的で深い学びにつながるよう配慮した幼稚園教育要領、保育所保育指針、認定こども園教育・保育要領、小学校学習指導要領の「改訂・改定の告示(※1)」により追跡調査・第4弾『幼児期から小学生の家庭教育調査・縦断調査』の実施が決定しました。(※1:2017年3月)。

調査結果

①小学校以降の学習や生活に大切な「学習態度(自分から進んで勉強する態度)」は幼児期の育ちが土台となっていることがわかりました。また幼児期に「生活習慣」「学びに向かう力(=非認知的的スキル)」「文字・数・思考」の順序で育ち、それが小1、2での「学習態度」につながっているようです。そしてこの3つの力を幼児期に身に付けることで小学校以降も伸びることが確認できました。

②小2の「学習態度」を支える親の働きかけを分析すると「子どもの意欲を大切にする態度」と「学習環境を整える関わり」が影響を与えているようです。また両方の働きかけを行っているほうがどちらか一方を行うより効果的でした。

③親の具体的な関わりでは小 1 で「しかるよりほめる」「ワークや教具を使って学習させている」ほど、小 2 で子どもが自分から進んで勉強する傾向がみられました。また「やろうとしているときに最後までやらせるようにしている」、「教具を使って学習させている」ほど勉強していてわからないときに自分で考え解決しようとする傾向がみられました。

☆今回の調査で小1、2の「学習態度(自分から進んで勉強する態度)」には幼児期の育ちが土台となっていることが改めて確認されました。また「学習態度」を伸ばすには親が子どもの意欲を支えることや学習環境を整えることが大切であることが見えてきました。

※①、②、③の調査結果に結びついた詳しい内容や画像による調査結果は
下の「参考サイト」のリンク先にて確認出来ます。

■追跡調査の見解(ベネッセホールディングス)

年長児から小学校低学年の時期は園から小学校へと子どもの環境が大きく変化します。子どもは新しい環境に期待を持ち適応しようとします。しかし園での教育方法や環境との違いにとまどいを覚えたりそれまでできていたことが一時的にできなくなる子どももいます。

親は子どものゆるやかな成長のペースに心配になると思いますが、子どもの積極的な気持ちを信頼しやろうとしていることをやり遂げるまで見守ることと、家庭でも子どもが学ぶ機会を得られるように環境を整えることが幼児期から小学校に切り替わり学習生活をスタートさせることが出来るだけでなく主体的で深い学びを得るために必要な関わりと言えるのではないでしょうか。

【調査概要】

調査テーマ:幼児期から小学生の子どもの学びの様子と、保護者の関わりや意識
調査方法:郵送法(自記式アンケートを郵送により配布・回収)

調査時期 初回調査 :年少児期(3 歳児クラス) 2012 年 1~2 月
(縦断)第 1 回調査 :年中児期(4 歳児クラス) 2013 年 1~2 月
(縦断)第 2 回調査 :年長児期(5 歳児クラス) 2014 年 1~2 月
(縦断)第 3 回調査 :小 1 期 2015 年 3 月
(縦断)第 4 回調査 :小 2 期 2016 年 2~3 月

調査項目:学びに向かう力・生活習慣・学習準備等の実態/母親の養育態度/母親の関わりなど

調査企画メンバー・分析協力者:無藤隆(白梅学園大学大学院特任教授)/秋田喜代美(東京大学大学院教授)/荒牧美佐子(目白大学専任講師)/都村聞人(神戸学院大学専任講師)/高岡純子(ベネッセ教育総合研究所 次世代育成研究室室長)/田村徳子(同研究所 特任研究員)

参考サイト

ベネッセホールディングス プレスリリース(PDF)


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